楽しいブログ生活

日々感じた心の軌跡と手作りの品々のコレクション

猫バッグ

2009-08-23 12:18:13 | 手芸いろいろ

通常だと昨日は8月の「源氏物語を原文で読む会」の例会日だったのだが、講師先生の都合で夏休みとなった。
で、例会の3時のお茶の際使用する「籐で作った菓子皿」の入れ物が、ちょっと出し入れしにくく、ずっと新しい使い易い入れ物を作ろうと思っていたのをやっと実行に移した。
完全オリジナルの猫バッグである。(なぜ猫か?単なる趣味である)
布はキーボードカバーにしようかと用意してあった若草色の布だが、単品だと猫バックにといってもそんなに変でもないでしょ。
尻尾を持ち手にしたいがためと、第一目的である出しやすさを考えてファスナーは胴体の横につけた。おしり部の布までファスナーをつけてあるので、出し入れの問題は難なくクリアである。
実はこの「籐の菓子皿」は「源氏物語を原文で読む会」の会員さんの手作りで、遺品である。何年か前に、3時のお茶うけに使ってねといただいた。
今でもそのメガネの奥の柔和な瞳の、温厚な性格のIさんが、もうこちらにはいらっしゃらないんだということが信じがたく、若輩者のわたくしなどにも優しく声をかけていただいたハスキーな声など存りし日のことを思うと胸が詰まるのだが、この猫バッグを作る際、ひと針ひと針、鎮魂の思いも込めて作らせてもらった。
そして、また、いやでも自分の残された時間を思うてみることになる。
どうでもいいものはどんどん捨てていこう、最低限必要なものだけで身の回りを固め、シンプルに生きていこう。
思うには思うのだ。これがなかなかむつかしい。

コメント
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