俺はワルポンだっ!

ちょいワルおやじを卒業したワルポンの斜め下から見た現代社会

『枯れ芒(すすき)』

2008-12-14 20:51:28 | Weblog
  ♪己(おれ)は河原の枯れ芒~
      同じお前も枯れ芒~
          どうせ二人はこの世では~
              花の咲かない枯れ芒~♪
 
大正12年 野口雨情作詞・中山晋平作曲の「船頭小唄」の一節で、利根川の潮来辺りの河原の情景である。

印旛沼は利根川水系の湖沼です。

昨日の夕方、印旛沼サイクリングロードに愛車のマウンテンバイクで出かけました。
風も無く穏やかな夕暮れの湖畔の土手の外側には穂の種もほとんど飛んでしまったススキ(多分このような状態のを枯れ芒というと思う)が、堤防の内側の水辺には未だしっかりした穂先のアシが、そよともせずに立ち並んでいました。

ススキやアシの穂波の間から赤い夕陽に光る水面を見ながら、「船頭小唄」を小声で口ずさんでペダルを踏み進みました。

☆       ☆       ☆       ☆

そも、ススキとアシ、ヨシ、カヤ、スゲの区別がよく判らないので、家に帰って早速に辞書を引いてみましたら、概略以下のようでありました。

「ススキ」薄/芒。イネ科の大形多年草で山野の荒地に群生し、秋には約1.5メートルの背丈となり花穂をつけます。お団子と共に十五夜の月見に飾ります。カヤとも呼ばれ、昔は茅葺(かやぶき)屋根を葺(ふ)きました。
箱根仙石原一帯に広がるすすきの銀の波は見ものです。

「カヤ」茅/萱。屋根を葺く丈の高い草の総称。イネ科植物のススキ・ヨシ・チガヤ・カルカヤ・カヤツリグサ科植物のスゲなど。

「スゲ、スガ」菅。カヤツリグサ科スゲ属の草本の総称で、熱帯から寒帯に分布し、日本には二百種以上あって水辺や湿地に多く、葉で笠・蓑・縄などを作ります。カサスゲ・アゼスゲ・カンスゲ・シオクグなど。

「アシ、ヨシ」葦/蘆/葭。イネ科の多年草で水辺に群生し、2メートル以上の背丈になります。秋にはススキのように大きな穂を出します。稈(かん:茎のこと)で簾(すだれ)やよしずを作ります。「アシ」が「悪し」に通ずるのを嫌って、「ヨシ」とも云い、「アシ」も「ヨシ」も同じ漢字です。

皆さん!解りました?
こんがらがって解りませんよね!
話を変えましょ!

☆       ☆       ☆       ☆

森高千里の歌謡曲・「渡良瀬橋」のヒットで渡良瀬川は有名になりましたよね!
その渡良瀬橋がある足利市の下流の関東平野の真ん中に、栃木、群馬、埼玉、茨城の4県に囲まれるように渡良瀬遊水地があります。

その面積は約33平方km、実に山手線内側(65平方km)の半分強の広さの日本最大の遊水池です。ゴルフ場や野球場、テニスコート、運動広場などもあります。貯水池でもある谷中湖では貸し自転車がありサイクリングを楽しんだり、海まで遠い内陸の県でもありウィンドサーフィンなどのマリンスポーツや釣りなども楽しめます。

兎にも角にも広いんです。さらには、それ以上の広さで見渡す限りの「ヨシ原」が広がっていて水鳥や野鳥、昆虫の宝庫となっています。
夏の涼やかな風を運ぶ、ヨシを編んで作る「ヨシズ」の産地でもあります。

☆       ☆       ☆       ☆

3月下旬に行われる野焼き「ヨシ焼き」は、病虫害を駆除し、ヨシ以外の樹木などの進出を防ぐために毎年行われ、今や、春の風物詩となって多くの見物客やカメラマンが詰めかけるそうです。

7年前、ここの堤防築造工事現場へ訳有り仕事で1週間に5日も通った特別の思い出があります。


そうだ!春の「ヨシ焼き」見物にカメラを持って今度は遊びで出かけようっと!