俺はワルポンだっ!

ちょいワルおやじを卒業したワルポンの斜め下から見た現代社会

『福』

2008-04-06 21:40:37 | Weblog
「福」を国語辞典で引くと、「幸い。しあわせ。家庭の経済が豊かなこと。幸運」とありました。

福相、福耳、福々、福の神、福運、福だるま、福音、幸福、至福・・・
福の字の付く言葉って、多いものですね。福が付くと何となく幸せな気持ちになります。(・・・福田総理にも、そう願いたい)

宝船は、縁起物で七福神が乗り込み、いろいろの宝物を積み込んだ帆掛け舟のことで、正月二日に、その絵を枕の下に入れて寝るとよい夢を見て、よいことが起こると云われています。絵には「なかきよのとおのねふりのみなめさめなみのりふねのおとのよきかな」(長き夜の、遠の眠(ねぶ)りの皆目覚め、波乗り船の音のよきかな)という回文歌なども書いてあります。

七福神とは、恵比寿・大黒天・毘沙門天・弁財天・布袋・福禄寿・寿老人の七神で、福徳をもたらす神として信仰されていて、正月には七福神めぐりなどが各地で行われます。

福袋は余興や正月の初売りなどで、いろいろな品物を入れて封をして、選び取ってもらう幸運の袋です。
招き猫やだるま、福助、ふくろうなどは福を招く縁起物として人気があります。

お多福は「おかめ」とも云いますが、お多福豆や餅、蕎麦、お酒、おでん、お好み焼き、旅館・・・などなど良い名として親しみを持って、広く使われています。
でも、お多福風邪はいけませんが・・・

子供の頃の正月には「福笑い」をやりました。目隠しをして、お多福の顔の輪郭だけを書いた台紙の上に、眉・目・鼻・口の形に切り抜いた紙を置いて、うまく置けたかどうかを競ったり、へんてこりんな出来上がりを楽しんだものです。

お多福のおでこが広いのはおおらかさを、ほっぺが高いのは包容力を、鼻の低いのは謙虚さをあらわしていて、目は優しくて、口もとにはいつも微笑をたたえていて、理想の美しい日本女性の顔をしているといわれています。

☆       ☆       ☆       ☆

福山多美子さんは福ちゃんと呼ばれて、みんなに愛されておりました。
会社の女性では、福ちゃんはただ一人の独身でしたから、若い人たちからも好かれていました。
老人に近い高齢社員は、概してパソコンの操作に弱いので、パソコンのキーを叩いてわからなくなると、福ちゃんに教えてもらっておりました。
日に何回もお願するのに、嫌な顔一つ見せずに親切に教えてくれました。

正に、みんなのマドンナだったのです。


ところが、ある日突然、以前、会社にいて退職した角ちゃんこと角川五郎と、福ちゃんが結婚することになったのです。
角川五郎などという名の、二枚目の俳優ともつかず、お笑い芸人のような名前に惹かれたのか、福ちゃんは結婚しちゃったのです。

角ちゃんは、何の断りも無く、何の挨拶も無く、福ちゃんをかどわかして飛鳥山に連れ去ったのです。
みんなのマドンナをですよ・・・福ごと持って行ってしまったのですから・・・
角ちゃん、カドが立ちますよ!

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「禍福は糾える縄の如し」といわれますが、「福」しかない方もおられます。

福ちゃんのお母さまは「福山福子」さんとおっしゃると、福ちゃんにお聞きいたしました。
福の山盛り、てんこ盛りで、七福神がフルメンバーで乗ってお宝満載の宝船、パンパンにはちきれんばかりの福袋のような方ですよね。(お目にかかったことはありませんので、体形までは存じ上げません)

でも、お母さまご本人は、「福」てんこ盛りの名前を恥ずかしがって、会員証へ記載の名前には多美子(福ちゃんの名前)と、偽名を使っているそうです。


福ちゃんも、角川姓になって「カド」が立つような名前になってしまって・・・下の名前は、母子で取り替えて、ダブル偽名で「福子」を名乗った方が良いのではないかな・・・?

そしたら、永遠に「福」ちゃんで居られるし・・・


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