四代目桶屋金之助の世界

おろかなるひとり言
胸を張れるような自慢話などはありません。
照れくさい話や恥ずかしい話ばかりです。

谷山浩子『よその子』

2022-12-07 17:02:29 | 音楽
静岡県の保育園であった保育士による虐待。
我が子でなく、よその子だからやってしまったのか。

我が子への愛情。
よその子への虐待。
虐待された子供の気持ちは・・・。

保育園。
信頼関係で、よその子を預かっている。
こんな事件が起きるとは思ってもみなかった。
自分の頭の中では考えられない。
なんて言ったらいいのだろう・・・。
今の世の中がわからなくなってしまった。

保育士の虐待のニュースを耳にしてこの歌が浮かんだ。
谷山浩子さんの『よその子』

 ♪温かな明かりがともる 小さな家の窓の外に 
  きみはたたずみのぞきこんでる ささやかな家族の夕餉 
  
  父と母とふたりの子供 わずかなすきま そのすきまに 
  きみはどんなに座りたいだろう 閉ざされた家族の時間 
 
  「誰かいるよ」指さす弟 振り向く父と母と姉と 
  決してあかないガラスの向こう 呼びかける声はくぐもる 

  「どうしたの どこから来たの 早くお帰り うちへお帰り」 

  うなずいて 歩き出すきみ 日暮れの道を影になって 
  たどりつくのはまた別の家 のぞきこむ家族の時間 

  きみはよその子 どこにいても 
  きみはよその子 誰といても 
  あんなに仲良く遊んだあと 
  帰る友達の背中を見てる 

  丘の上から見おろす町は いくつもの家 いくつもの窓 
  全ての窓はあかない窓だ そう言ってきみは泣いたよ 

  燃え上がる赤い夕焼け 町を焼き尽くせ 跡形もなく 

  きみの夢は涙に歪む 淋しい影が世界になる 
  きみは幻影の焼け跡を見る 焼け焦げたきみの心を 

  きみはよその子 母に憧れ 
  きみはよその子 母を憎んだ 
  果てしない旅の始まりは 
  もう思い出せない記憶の彼方 

  「それでも僕は 全ての家の 
  全ての人の幸せを 
  祈れるくらいに強い心を 
  強い心を 僕は持ちたい」 

  雲の中 巨大な人が 巨大な腕を空にひろげた 

  きみを焦がす熱い炎は いつか温かな光になる 
  心つつむ夕焼けマント 抱きしめた きみの命を 

  丘の上から見おろす町の ひとつの家の窓が開いた 
  やがてまたひとつ そしてまたひとつ 次々と窓が開いた 

  ここから見える全ての家の 
  全ての人の幸せを 祈れるくらいに強い心を 
  強い心を 僕は持ちたい 

  ここから見えない全ての家の 
  全ての人の幸せを 
  祈れるくらいに強い心を 
  強い心を 僕は持ちたい 

  きみはよその子 宇宙の子供 
  全ての家の 窓を開くよ 
  きみはよその子 わたしの子供 
  閉ざした心の 窓を開くよ

この歌、聴く人によっていろんな解釈ができると思う。

こういう歌もあることを知ってほしいと
ブログに書かさせていただきました。

Hiroko Taniyama (谷山浩子) - 
Yoso no ko (よその子)

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
sunnyboonyさんへ (四代目桶屋金之助)
2022-12-09 16:19:52
コメントありがとうございます。
本当に切ないです。
愛情とは何か。
今一度、考えるべきかもしれませんね。
返信する
Unknown (sunnyboony)
2022-12-08 19:04:47
切ないの一言です。誰もが皆、非力な子供の時があったのに。
返信する
wainai123753さんへ (四代目桶屋金之助)
2022-12-08 16:04:26
フォローありがとうございます。
そしてコメントもありがとうございます。

自己中心的な生き方。
コメントを読まさせていただいて共感する部分も多々あります。
なぜこんな世の中になってしまったのでしょうか。
そんなことを考えることもたまにあります。
それを言葉にしてブログで吐き出していることもあります。

拙いブログですが、今後ともよろしくお願いします。
返信する
hirorinさんへ (四代目桶屋金之助)
2022-12-08 15:54:23
コロナで様々なことが変わってきました。
そしてそれに伴ってストレスも増加。
いつしか基本も忘れてしまう。
嫌な時代ですね。
返信する
歌の感想 (wainai123753)
2022-12-07 19:06:21
良い歌ですね。谷山浩子さんは好きでしたが、こんな歌まで歌っているとは、露も知りませんでした。
涙が出て来そうです。この歌を聴いていると…。

子どもの虐待、胸が痛みます。子どもたちだって、何も、保育園バスもそうですが、死んだり傷つく為に、生まれて来た訳では無いのに、周りの大人が、不注意、というか、意図的、というか。

今の大人たちの、過去に受けて来た、教育が余りになっていない。立身出世はしたが、自分の事ばかりにかまけて、他人を見下し、見おろし、見捨てる人、人、人。
自分の落ち度を、すぐに他人様に擦り付ける大人も散見される。

「大人の学校」、大人を「再教育」させる機関、本当に、じっくりと時間を掛けて学ばせる「学校」のような、それに、「大人の道徳教育」をし、それ相応の学びをした事、後で、何か、国か市区町村の、それに相応しい、「資格」を与えてやる様な、そんな仕組みが出来ないものかと、日々、考えてしまいます。

道徳教育は、私は、それを言うと、戦前を思い起こす人もいるみたいですが、私は、それは、戦争犯罪と、戦前の良かった面、古き良き日本の、教育の尊さをはき違えた発言だと、思い致して居ります。この乱れた世の中で、道徳教育は、老若男女にとり喫緊の課題、絶対に欠くべからざる知恵知識であり、これこそが必要不可欠だと感じ、私なりに、思って居ります。

以上。よしなに。wainai
返信する
あの事件 (hirorin)
2022-12-07 18:28:08
信じられませんよね。
コロナで業務が増えて、ストレスがって。
そんなん、どこの業界もコロナで色々ありますよ。

それと信じられないのが、保育園バスの園児置き去り事件。おかしいでしょう。今は、必ず下車した後、消毒しなあかんし~塾で中高生でも授業開始後10分経ったら、各ブース回って出席確認。連絡なかったらおうちに電話してますから。

多分、そういうところって普段から基本が出来ていないのだと思います。
私も消毒・検温と業務増えてますよ~
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