今日の中日新聞カルチャー面
“伝説の男 一線退く
拓郎「あぁ 面白かった」”
すでに東京新聞ではこの記事は掲載されている。
東京新聞で掲載されたなら中日新聞でも必ず掲載される。
待ちに待っていた新聞記事。
何度も読み返してしまった。
吉田拓郎さんを知ったのは中学1年の時。
ラジオから流れてきた「今日までそして明日から」
さほど音楽には興味は持っていなかった。
音楽といえば、テレビで見る歌謡曲程度。
しかし「今日までそして明日から」を聴いて
この歌の詩にものすごく衝撃を受けたことが
昨日のことのように思い出される。
あれから50年ちょっと。
拓郎さんの歌を聴き続けている。
6月に発売されるアルバム「ah-面白かった」
このアルバムが最後となる。
事実上の引退。
ファンとしては複雑な心境でもある。
拓郎さんより一回り下の自分。
拓郎さんの生き方には、いろんなことを学んだ。
ある意味、拓郎さんの歌は自分の人生だと思っている。
一時拓郎さんの歌を聴かなかった時期もあった。
もちろん夢中になって聴いていた時期もある。
還暦を過ぎてから思った、やっぱり拓郎さんの歌はいい。
その魅力は、人それぞれ違うだろう。
でもこれだけは言えるだろう
拓郎さんのメッセージが、心に響いたり、共感したり、
そしてそこに学ぶことが多いのではないだろうか。
インタビュー記事。
拓郎さんがこんなことを言っている。
「僕は人間は独りぼっちと思っている。
だから寂しがり屋で、人とつながりたい。
独りぼっちで生まれ、消えるのが人間の運命。
そこを自分で理解できれば人生は楽しい。
捨てたもんじゃないよ」
拓郎さんの1stアルバム「青春の詩」に収録されている『俺』
♪さびしがりやなのかな 俺
ひとりでいると
なんだか知らず
さびしくなるのさ
そんなことってあるだろう
君たちだって
俺ってみんなとおなじ
さびしがりやなのかな
あの時代の20代の拓郎さんの心境。
そして引退を決めた70代の心境。
自分んも寂しがり屋だから
拓郎さんの歌が心に響くのだろう。
俺 よしだたくろう