四代目桶屋金之助の世界

おろかなるひとり言
胸を張れるような自慢話などはありません。
照れくさい話や恥ずかしい話ばかりです。

五輪真弓『煙草のけむり』

2022-08-31 17:22:03 | 音楽
煙草をやめてもう何年経つだろう。
1日1箱のセブンスターを毎日吸っていたあの頃。
煙草の煙は気にならなかった。
今ではタバコの臭いが嫌になった。

喫茶店に行けば煙草とコーヒー。
営業職だったから車の灰皿はすぐいっぱいになっていた。
居酒屋に行けば煙草とビール。
何本でも吸いながら友と語り合っていた。

喫茶店や居酒屋は煙草の煙でモクモクしていた。
今では考えられない光景。

70年代から80年代の映画を観る。
必ず煙草は出てくる。
あの頃の歌の世界も煙草を描写した歌詞が多い。

五輪真弓さんの『煙草のけむり』

 ♪煙草のけむりの中に 
  かくれて見えない 
  あなたはどんな顔で 
  私を見てるの? 
  初めて会った時も 
  あなたは煙草をくわえ 
  そして云った  
   “火をかしてください ぼくの暗い心に  
    火を灯してください あなたの赤いマッチで”

今ではこんな光景も見られない
時代を感じる歌となってしまった。

五輪真弓 
煙草のけむり
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中森明菜『感傷紀行』

2022-08-30 15:19:45 | 音楽
曇り空の今日、朝起きた時少し涼しく感じた。
秋の気配はもうすぐそこまで来ている。

秋の夕陽は好きだ。
なんとなくセンチメンタルな気分にもなる。
淋しさも感じる。
夕陽を見ていると、傷ついた自分を慰めてくれるようだ。
そしてなんとなく旅にでかけたくなる。

そんな秋が近づいてくると、中森明菜さんの『感傷紀行』が浮かぶ。

♪名も知らぬ駅の 改札を抜ければ 
 胸は震える 心細さゆえ 
 雲は流れゆく 風に身をまかせて 
 人は旅に出る 何かを忘れる為 
  すれ違う子供達や “道"教える人の笑顔 
  閉じかけた心の扉を 開けてくれそうな一日 
  人は皆やさしいものと 信じれるかもしれない

この歌の作詞、作曲は谷村新司さん。
どこか山口百恵さんの『いい日旅立ち』の続編のように聴こえる。

♪愛は唯ひとつ 夢も唯ひとつ 
 信じ込んでた 昨日までの私 
 人は何故に泣く 明日さえあるのに 
 戻れぬ時への つぐないの涙か 
  すれ違う子供達や 陽溜りに憩う老人 
  閉じかけた心の扉を 開けてくれそうな一日 
  人は皆やさしいものと 信じれるかもしれない

心に沁みる、明菜さんの隠れた名曲。
この歌はアイドル絶頂期に発売されたアルバム「エトランゼ」に収録されている。

僕がこの歌を知ったのは「バラード・コレクション~リリシズム~」のCDから。
シングル曲にならなかったのが不思議なくらいいい曲だと自分では思っている。

 ♪すれ違う子供達や 遠くで聞こえた汽笛 
  閉じかけた心の扉を 開けてくれそうな一日 
  人は皆やさしいものと 信じれるかもしれない

谷村新司さんの詩もとても素敵。
最後の2行の詩は涙が出るくらい心に沁みる。
中森明菜さんの歌の中ではベスト5に入るくらいお気に入りの1曲です。

中森明菜 - 感傷紀行
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

グレープ『フレディもしくは三教街~ロシア租界にて』

2022-08-29 14:30:20 | 音楽
報連相。
ビジネス社会では必須。
しっかりとメモを書いて渡しても
相手にうまく伝わらないことも多々ある。
メールやラインでも読む人の受け取り方で解釈の相違などもある。

さだまさしさんが在籍していたフォークデュオ・グレープ。
3枚目のアルバム「コミュニケーション」に『フレディもしくは三教街~ロシア租界にて~』が収録されている。

この長いタイトル。
当初は二つのタイトル「フレディ」と「三教街」のいずれにするか迷っていたため、
さださんの作詞ノートに書いてあった“もしくは”と書いてあったのをディレクターがそのままタイトルにしたという。
レコードができた時に『フレディもしくは三教街~ロシア租界にて~』と
タイトルになっていて、さださんはビックリしたらしい。

これも報連相がしっかりとできていなかったのだろう。
だから、やたらと長いタイトルとなってしまったという。

歴史に疎い自分、最初に聴いた時は歌の意味がよく分からなかった。
何度でも聴いてみる。
美しい詩ときれいなメロディが心に響き情景が浮かぶ。
哀しいラブソングでもあり反戦歌でもある。

さだまさしさんの初期の名曲だと思う。
20代でこういった詩を書いたことはすごい人だなと
この歌を聴くたびにいつも感心してしまう。

フレディもしくは三教街~ロシア租界にて~/
コミュニケーション収録曲 # グレープ(CD音源)
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

石川セリ『八月の濡れた砂』

2022-08-28 14:37:17 | 音楽
ギラギラした太陽、猛暑。
そしてゲリラ豪雨だった今年の夏。
そんな8月ももうすぐ終わろうとしている。

暑さも今日は一服か。
なんだか涼しく感じる。

暑さのせいで体も疲れてきている。
倦怠感、虚無感。

毎年、8月も終わろうとするとこの歌が浮かぶ。
石川セリさんの『八月の濡れた砂』

♪あの夏の光と影は
 どこへ行ってしまったの
 悲しみさえも 焼きつくされた
 あたしの夏は あしたもつづく

けだるいメロディが切なさを感じる。
70年代初頭のころを象徴しているようだ。
深夜放送で聴いてすごく心に何かが突き刺さった印象がある。

同名映画の主題歌だった。
リアルタイムで映画は観ていない。
映画公開から何年かが過ぎた頃、テレビで放送された。
夜遅い時間だったかと思う。

ストーリーは正直よくわからなかった。
印象に残ったのは主演の村野武範さん。
ちょっと悪な青年を演じている。
村野さんと云えばテレビドラマ「飛び出せ青春」の太陽学園の先生。
そのギャップが今でも忘れない。

  70年代の光と影は
  どこへ行ってしまったの
  想い出さえも 残しはしない
  ぼくらの時代は あしたもつづく

"1972"♪八月の濡れた砂
/石川セリ
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

岩井宏『かみしばい』

2022-08-27 15:43:58 | 音楽
昨日ブロ友さんがバンジョーの名手でもあるフォーク歌手、
岩井宏さんの歌を紹介されていた。

ブログを読んでいたら久しぶりに彼のアルバム「30才」を聴きたくなった。
このアルバムに収録されている「かみしばい」。
素朴な歌が心に沁みて、ノスタルジーを感じる。

子どもの頃、近くの神社にかみしばいのおじさんが来て見に行った覚えがある。
安いお菓子を買って食べながら見ていた。
まるでこの歌の歌詞と同じである。
だけど、かみしばいの内容は全く覚えていないのが残念。

最近、子供の頃のことを思い出すことが多々ある。
それは楽しい思い出もあるけど、辛い思い出が蘇ると悲しくなってしまう。
これって一体何だろう・・・。

岩井宏さん、交通事故で亡くなっている。
フォーク仲間でもある高田渡さんや加川良さん、中川イサトさん、
山本コータローさんなどみんなこの世を去って行った。

もしかしたらあの世でフォークセッションでもしているだろうか。

岩井宏 / かみしばい(1973 30才)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする