昨日の中日新聞「平田俊子さんの3冊の本棚」
詩人山之口獏さんの本について書かれている。
僕が詩人山之口獏さんを知ったのは、学校の国語の授業ではない。
高田渡さんの『生活の柄』から。
最初聴いたころは10代だった。
あの頃は正直何も感じなかった。
高田渡さんにもすごく歌を聴いていたわけでもない。
20代後半ぐらいからこの『生活の柄』を聴くと
聴けば聴くほどこの詩が心に沁みる。
そこから高田渡さんに興味を持った。
もちろん山之口獏さんの詩にも関心を持った。
1曲の歌から一人の詩人を知った。
教科書からではなくフォークソングから教わった。
そこにフォークソングの魅力を感じる。
高田渡 / 生活の柄 1971
高田渡さんは、日本の詩人の詩を外国のフォークソングにのせて歌うのが得意でした。
歌詞は原詩のまま歌うのではなく渡さんが手を加えて歌う事が多かったようです。
特に、山之口獏さんの詩を歌にすることが多かったようですね。
「生活の柄」の原曲は「The Carter Family」の「When I'm Gone」(1931)という歌で、
作曲は、A.P.Carter さんと言われています。
四代目桶屋金之助さんも、ご存じとは思いますが、
笠木透さんも、この歌を訳詞して「海に向かって」として「我夢土下座」で歌っていました。
自分は、笠木さんの歌のほうを先に聴いていたので、そっちのほうが馴染みがあります。
この件ですが、以前自分のブログで取り上げた事があるので、良かったら見てください。
https://blog.goo.ne.jp/masa3100/e/8256c55a750463367564e239227e7e38
今思うと残念です。
生で『生活の柄』聴きたかったですね。
でもここまで深くは知りませんでした。
教えていただきありがとうございました。(感謝)
高田渡さんも笠木透さんももうこの世を去ってしまいました。
もっともっと活躍してほしかったですね。