四代目桶屋金之助の世界

おろかなるひとり言
胸を張れるような自慢話などはありません。
照れくさい話や恥ずかしい話ばかりです。

永井龍雲 『蕭条の風』

2021-02-20 10:38:12 | 音楽
自分が20代の頃に読んだ本の中で
音楽評論家の富沢一誠さんの「昔文学、今フォークソング」(こんなようなタイトルだった)
僕たちよりももっと上の世代の方は、本(文学)から多くのことを学んだ。
でもフォークソングが流行り出してくると、その歌から生き方や考え方、文章表現や漢字の意味など学ぶことが多々あった。
富沢一誠さんの本はそのようなことを一冊の本にまとめていた。

フォークソングの魅力は歌詞にあると自分は思っている。
あの頃のシンガーソングライターは20代という若さで、
すごいメッセージを発していたんだなと改めて思う。

またいろんな言葉なども歌から学ぶことがあった。
例えば小椋佳さんのアルバムに「邂逅」がある。
「邂逅」。読めれなかった。意味も解らなかった。
「邂逅」とは、「かいこう」と読み、
ただ「出会う」のではなく「思いがけなく出会うこと」「めぐり会うこと」を意味する言葉。

永井龍雲さんの 『蕭条の風』
「蕭条」これも読めなかった。もちろん意味も解らない。
「蕭条 ショウジョウ」ひっそりともの寂しいさま。

歌から学ぶ言葉は数多くある。
また言葉の意味が解ると歌の解釈もできてくるかと思う。

この永井龍雲さんの『蕭条の風』
この歌、僕なりの解釈をすると東日本大震災の鎮魂歌にも聴こえる。
あれから10年、この歌が心に突き刺さる。

永井龍雲・蕭条の風

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