オーディフィル公式ブログ (趣味の小部屋)

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オーディオFSK と オルトフォンReference 6NXの試聴。[RCAケーブル]

2011年10月08日 22時04分50秒 | オーディオ
久々に、
RCAケーブルの試聴記です。

試聴したのは、
オルトフォン の Reference 6NX と
オーディオFSK の 「核なし RCAケーブル」です。


↑ケーブルと試聴ディスク <クリックで拡大>

とりあえず、CDプレーヤー「SONY CDP-MS1」とAVアンプ「ONKYO TX-SA806X」の間に使ってみました。
(そこから、2A3真空管パワーアンプを経て、S-1EXを鳴らしています)


まずは、オルトフォンから。
このReference 6NXは、オークションで9千円前後で落札しました。
定価は16,000円だとか。

情報量は水準で、一般的な「高純度銅+金メッキプラグ」といった印象です。

しかし、音楽の聴かせ方が非常に上手いのです。

松田聖子の「赤いスイトピー」や、古いJAZZの録音を聴いても、
歌手や、楽曲、そして奏者の魅力が、まるで増幅されたかのように心に迫ります。

それは、現代的な録音でも同じで、
「ブロンボ」を聞くと、神保のドラムが刺激的にならず、
メロディアスに鳴り始める…といった感じなのです。

ただ、音数が多いオーケストラや、
コンプレッサを多用したようなアニソンでは、
ケーブルの情報量の少なさが仇となってしまい、
カンカンとした響きが気になる場面がありました。

一緒に聴いていた母親曰く
「オルトフォンは、こってり・濃厚・静か、だね。JAZZとか最高。」




さて、注目のオーディオFSKです。
こちらは、オークションで1万1千円ぐらいで落札できました。
「核」の付いていない、入門グレードの製品らしいです。

オーディオFSKは、webページが無いのですが、
こちらが参考になるかもしれません。
http://exp.bakufu.org/exp027_audio-fsk.htm

聴いて驚くのが、圧倒的な情報量。
音がダンゴにならず、
素直にスピーカーから部屋中へ拡散していく感じです。(もちろん、音場は広大)

使用されている導体やプラグはオーソドックスなもので、
当然ながら、高域に嫌な癖がつくことは皆無です。

さらに低域は骨格がしっかりしており、
ベースギターやコントラバスの音の質感まで、ゴリゴリ描いていきます。

これらの特徴は、オーケストラや、音数が多めのアニソンに向いています。

スフィアの「Spring is here」を聴くと、
広大な広がり感と、明瞭豊満な重低音が感じられ、
ライヴさながらの高揚感を感じる事ができましたw

一方で、JAZZや、一部のアニソンでは、
中域の粘りが淡白に感じられる場面も。
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しばらく聴いていたら、淡白な中にも、陰影の濃い表現があることが分かりました。
「日本食の薄味の旨み」みたいな感じかもしれませんw
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一緒に聴いていた母親曰く
「オーディオFSKは、オールマイティで明るい表情の曲に合う。一つ一つの音が分解して聞こえる」



最後に、今まで使っていた自作RCAケーブルも聴いてみました。
プラグは「ノイトリックNYS-352G」、導体は「オヤイデ HWS-22W」、ハンダは「和光テクニカル Cu入り銀ハンダ」です。
なお、二本の中心導体を両方とも信号線として使い、中低域を太めの音にしています。

音調は、先のオルトフォンに似ていましたが、
情報量はFSKどころか、オルトフォンにさえ及びません。

全体をナローレンジにして、中低域の太さを稼いでいたので、
JAZZの「イン・ザ・ムード」では、金管楽器が消極的な音になり、
全くスイングできないのです。

市販品に完敗でしたorz



こうしてケーブルを試聴してみましたが、
やはり「もっと」が要求として湧き上がってくるものですw

FSKの「核付き」なら、もっと中域の陰影が濃くなるんじゃないか??
オルトフォンの「8N」「銀線」なら、もっと情報量が増えるのでは???

上を見るとキリが無いですが、
ケーブルには最低でも、
本体価格の「1/10」ぐらいは奢った方が良さそうだなぁ~
と感じた今日の試聴でした。


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