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なのはvsさくら から考えるアニメの「主体構造」と「客体構造」

2007年06月24日 13時18分24秒 | アニメ
リリカルなのは(第一期)を見終えたので、感想を書いていきたいと思います。

見始めたときは同じ魔法少女アニメである「カードキャプターさくら」のイメージが混入してしまったのですが、途中で「カードキャプターさくら」と「リリカルなのは」は似ているが実際は完全に正反対な構造をしていると気付いたのを境に、個別の作品として楽しめるようになりました。


前置きが長くなりましたが・・・・
アニメには
「主体構造」
「客体構造」

があるように感じたのです。
前者は「視聴者が好意を抱くキャラクターと感情移入するキャラクターが同一
後者は「視聴者が好意を抱くキャラクターと感情移入するキャラクターが

さらに後者の客体構造には「準客体構造」「完全客体構造」があると言えます。

具体例を挙げながら説明していきます。
(ちなみに、以下での「視聴者」とは男性視聴者(オタク)を示します)

「主体構造」
「カードキャプターさくら」のように、主人公(あるいはそれに準じるキャラキャラクター)に視聴者が感情移入すると共に、好意を抱く作品構造。主に、原作が少女漫画のアニメ化作品にみられる。現在のアニメでは少数派か。

「準客体構造」
「涼宮ハルヒの憂鬱」「灼眼のシャナ」にに代表されるように、作品中の無個性な男性キャラクターに感情移入(自己を同一視)し、その周囲の美少女キャラクターに好意を抱く構造。現在のアニメやPCゲーム・ライトノベルに多く見られる。

「完全客体構造」
「リリカルなのは」「らき☆すた」のように、特定のキャラクターへの感情移入が存在せず、視聴者は第三者としてキャラクターやストーリーを鑑賞する作品。「エヴァンゲリオン映画版(旧劇場版)」のように抽象的なストーリー展開の場合もこれに含まれる。


とまあ、具体例を挙げることで理解していただけたと思います。
ただ、これは仮説に過ぎません。
また、「リリカルなのは」のように「完全客体構造」とも「主体構造」とも考えられる、もしくは、双方の要素を含んでいる場合が多くあり、その逆もしばしば存在します。
さらに、これは視聴者の心理的・感情的な問題であるので、定性的・理論的な分類法ではありません。



感想を書こうと思ったら、アニメ論になってしてしまいました(´∀`)
「リリカルなのは」の感想は、機会があれば別のところで書きたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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