オーディフィル公式ブログ (趣味の小部屋)

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リアルで心地よい音の【ひのきスピーカー】を製作中。

ALPINE DLS-108X 試作2号機の作製

2011年06月30日 07時00分30秒 | オーディオ
試作1号機は、中低域に盛り上がりがあったので、
これを減らして、いかに最低域の伸びを実現するかが、試作2号機の課題でした。

そこで、
・ホーン広がり率の減少(0.83→0.7)
・空気室の拡大 (3.3L→4.3L)
を設計に取り入れます。

ホーン広がり率に関しては、昨年のFE83Eを使用した試作機でも実験済みで、
この値を小さくすると、低音量感と引き換えに、低音の伸びが得られます。

実際に、試作1号機と比較すると・・・

ホーン開口部の面積は、試作一号機の7割程度としました。

もう一つの設計ポイントが、空気室の拡大。
これは、ホーンとユニットのクロスオーバー周波数をコントロールすることになり、
主に400~200Hz前後のブロードな盛り上がりに効果的なはずです。

全体的な寸法としては、こんな感じ。

ホーン広がりが減少した分、横幅は一号機と比較して10cm程少なくなりました。

各部の数値は・・・
ホーン長 2.1m (スロートからホーン開口まで)
空気室 4.3L
スロート断面積 52cm^2
広がり係数 0.7
(開口面積はスロートの約4倍(52cm^2→220cm^2))


設計が定まったので、早速製作に取り掛かります。

やはり、鳴門型は作りやすいですね。

今回は空気室に一工夫し、「リーフ(葉っぱ)型」として、
余分な中高域を先端部で吸収する構造です。
これは、「ヘキサロード」でも実績がある構造です。



そして、完成。
今回は、耳は切り落としていません(面倒だったのでw)


継ぎはぎ部が散見されますが、
3×6合板一枚から板取りすることができないサイズだったということです(汗


試聴・測定結果は次回!


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