オーディフィル公式ブログ (趣味の小部屋)

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リアルで心地よい音の【ひのきスピーカー】を製作中。

[Stereo誌 2012年8月号] SCANSPEAK 10F/8422-03

2012年07月22日 07時34分16秒 | オーディオ
Stereo誌8月号が届いたので、日記を書きます。

[雑誌本編]
今回の工作人間大集合は、例年よりBH型の投稿が多いかな?という感じを受けました。
BH好きとしては嬉しいですね。

先生方の作例も読んでいて楽しいのですが、小澤先生が88ページからの共鳴管(1MQWT)箱製作で興味深いデータを載せています。

p.89の右上の図に共鳴管開口部の周波数特性を載せていますが、「直管」であっても高調波成分が非常に多く確認できます。

小澤式の共鳴管は、開口部を適当に塞いだ方式ではありますが、
一本の管でもこれだけの高調波成分が発生することを上手く示せた結果だと思います。


142ページの私の投稿のデータも、ぜひ比較して見て頂ければと思います。


[付録]
付録といっても、こちらの方が注目度が高い感じですねw




まずは、ユニットをジーっと眺めるのが楽しみなのです。
振動板の表はスベスベしていますが、裏は繊維質なものが見えます。



いかにも空気抜けが良さそうな構造ですね。
この設計思想を活かす為にも、エンクロージュア構造も拘りたい所です。

こういう現代的な設計のユニットには、ソナスファベールの「ストラディバリオマージュ」みたいな形が理想なのでしょうか。




誌面だとMade in Denmarkと書いてあるのに、なぜか書いてない。(量産品は中国製かな?)

中央の丸穴は、ボイスコイル内部の空洞に繋がっていて、大振幅時の背圧を軽減する仕組み。
ウーハーだと定番ですが、今回のようにフルレンジでも採用してくれるのは嬉しいですね。




ダンパー横にある、ちょっと気になる穴。
「ここを糸で吊って下さい」という話なのかな?


音を聴いてみると、周波数特性表とほぼ同じ印象。
ややドンシャリ気味で、バスレフ型にマッチする感じでしょうか。



なお、ダンパーは固めなので、共鳴管との相性も抜群だと思います。

ユニット自身、低域量感が豊かな方向なので、
小澤氏の作例ぐらい、細めの共鳴管(振動板の1~1.5倍ぐらい?)が良さそうです。

音の質感に関しては、価格相応というのが現状での感触ですが、
この辺は箱との相性で大きく変わりそうですし、雑誌付録としては頑張っていると思います。


最初は「共鳴管付きバスレフ」を考えていましたが、シンプルな共鳴管でも面白そうかなぁ~と妄想中です。

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