オーディフィル公式ブログ (趣味の小部屋)

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自作柱状拡散体(名称募集w)作り (1)

2011年05月29日 07時47分30秒 | オーディオ
題名では、いかにも作り始めている感が漂っていますが、
まだ妄想段階ですw

さて、シルヴァンの機能(1)~(5)を解説したので、
具体的な例でパチモン作りの計画を練ろうと思います。

(1)「全方向へのランダムな音拡散」
(2)「全帯域での均一な反射、吸音特性」→「均一な周波数特性」
(3)「一次反射音の低減」→「滑らかな境界変化」
(4)「反射音の長時間化」→「音のトラップ」
(5)「定在波のコントロール」

それぞれの案に対して、
○(機能を満たしている)、△(部分的に満たしている)、×(機能しない)
として(1)~(5)の評価を行っていこうと思います。

ただし、これはシルヴァン的機能(なんか中国語みたいw)
が期待されるか、という指標であり、
音響パネルとしての音質評価ではないことを記しておきます。


第一案:従来のウレタン系吸音材
○;(3)
△:(5)
×:(1)(2)(4)
まずはコレ。
吸音により一次反射音の低減が期待でき、音場のSN感の向上が期待できます。
しかし、シルヴァンの機能の殆どを満たしていません。


第二案;簾(すだれ)
○;(1)
△:なし(もしくは(3))
×:(2)(3)(4)(5)

手軽な散音材としての簾ですが、
簾を構成する部材の直径(数mm程度)が均一であり高域拡散に特化している点や、
音のトラップ機構が無いなど、シルヴァンとは大きく異なります。

一方、天然素材によるランダムさ(微妙に各部材が歪んでいる)といった長所もあります。また、何枚かの簾を立体的に設置すれば「滑らかな境界変化」に貢献できるかもしれません。


第三案;自作散音パネル(1)


○;なし
△:なし
×:(1)(2)(3)(4)(5)
サーロジックパネルの「見た目だけ」を模して作ったのですが、
音としては、中高域が強まるだけでしたorz
パチモン作りは、見た目だけ似せてもダメだと学びました。


第四案;自作散音パネル(2)


○;(1)(2)
△:なし
×:(3)(4)(5)
様々な大きさの木材をランダムに配置、そして内部に砂利を充填して板振動を制御。
見た目は激しいですが、音はまあまあでしたw
(あぁ、本家のSVパネルが欲しいorz)


第5案:楽器を置く(ギター、バイオリンなど)
○:(4)
△:(2)(3)
×;(1)(5)
楽器は、内部に音を溜め込んで放出することができるので、音のトラップ効果が期待できます。
一方、単調反射面が大きいなど、シルヴァン機能としては難ありです。(当たり前かw)



と、いろいろ挙げてみましたが、
やはりシルヴァン機能を得るには、新たな音響パネルを作る必要がありそうです。
(長文の結論がコレでスミマセン)

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1 コメント

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限られた空間でどうやって (kokoholegoku)
2011-09-07 22:58:44
広がり感を出せる響きを得られるか模索中です。画期的な研究発表を心待ちにしています。
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