米入国差し止めに地裁が差し止め判断

　トランプ大統領の「イスラム圏７カ国から入国差し止め」という大統領令に対して、地裁が一時差し止める命令を出したことを受け、米入国のための査証（ビザ）を管轄する国務省と入国管理を担う国土安全保障省は４日、地裁判断に従う方針を相次ぎ表明しました。

　トランプさんは地裁判断を「ばかげている」と強い不快感を表明し、政権は徹底抗戦する構えです。

　安倍首相は、国会答弁で「米国の内政問題に口を出せない」と答弁していますが、これまでアメリカが培ってきた「自由」という精神から逸脱するこのような大統領令に一言苦言を呈してもいいんじゃないかと「民主主義」の国に住むじいちゃんは思います。

　安倍さんとしては、トランプさんの大統領令に対して「何か口をはさむ」とトバッチリが日本に向けられる（タダでさえギャアギャア言ってるのに）と思って、敢えて何も言わないようにしてるんでしょうが、一般の国民から見ると「何か一言、言ってやれよぉ～」という気がしないでもありません。

　移民国のアメリカにとって、外国から法律に則って入国する人は「基本的に自由」という考え方を持ってる人が多いと思います。

　ただ、頻発するテロ事件が怖いからＩＳなどテロリストたちを想起させる「イスラム教」信者の入国は「できれば避けたい」とも思っているでしょう。

　地裁の出した「大統領令一時差し止め」は、普通の判断だと思います。

　不思議なことにトランプさんは「テロリストの温床？」になってる「サウジアラビア」からの入国は、政治的な関係から差し止めしていません（これだけでも、何らかの利権が渦巻いてるのを感じてしまいます）。

　イスラム圏からの入国を止めれば、裏で何か黒いことがあっても「公約」は一応果たしたことになるんでしょうから、こんな措置がとられたんだと思います（オバマさんの政策には次々異論を唱えてるのに、入国を差し止めした７カ国はオバマさんが懸念していた国を選んでるのが不思議です）。

　トランプさんが選挙中に「日本は米国の駐留費用を全額負担するか、しないなら米軍は撤退する」と言ってましたが、昨日稲田防衛相と会談したマティス国防長官は「日本の費用負担を他の国々も見習うべきだ」と言っています。

　選挙中のあの暴言は、一体なんだったのでしょう。

　米国大統領の一言が「世界中を不安にさせる」んですから、不安を抱く国々が結束すればトランプさんの意地もいつまで続くやら…。

　このままじゃ「米国は世界の国々の信頼を失い」、米国のペット扱いされてる日本は「トランプ政権」とともに「世界から白い目」で見られるようになるやもしれません。