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病床数は世界トップクラスなのに医療崩壊とは?

2021-01-16 10:23:12 | 日記

新型コロナウィルスの感染者が拡大の一途をたどる今、医療関係者や政府の専門分科会では、医療崩壊が叫ばれています。

日本の病床数は約160万床もあり、これはOECD加盟国のトップ…。

それなのになぜコロナ禍で病床数が逼迫していると連日伝えられているのでしょうか。

あまりにも不思議なことが起こっているので、少しデータを調べてみました。

日本の病床数は前記したように約160万床、人口1000人当たり13.1でこれはOECD加盟国平均の4.8床の約3倍です。

これがコロナ対策病床数の割合で行くと、たったの1.8%としか使われていません(12/17現在)。

政府や地方自治体は、コロナ関連病床を増やすように病院側に要請していますが、公立・私立病院ともに中々コロナ専門の病床数が増えません。

なぜなのか??

簡単に言えば、重傷者を治療する集中医療専門医が足りないから…。

そして、感染症専門医・看護師も足りない。

病床は、あっても人が足りないから使えないという構造が見えてきます。

OECD加盟国で他国と日本を比較してみると、人口1000人当たりの病床数と医師の割合で日本は0.2人、米国が0.9人で4倍以上の差があります。

人口1000人当たりの医師数・看護師数だけで見れば、日本と米国には差がありませんが、病床数で比較すると大差になってしまいます。

つまり、日本には過剰な病床があるということで、病床数の割にはチャンとした人材面での医療体制ができていないのです。

通常の場合は、これで別段問題はありませんが、感染症が拡大すればたとえ入院はできても、治療が受けられないのです。

病院は、それが分っているから病床はあっても感染者を受け入れることができません。

病床が多いということは病院も多いのは当たり前で、日本の病院は100万人当たり66.2施設、米国は19.1施設で日本は米国の3倍以上です。

人口1000人当たりの一床と医師の割合では、日本はOECD加盟国で最低の0.2人、米国は0.9人で4倍以上の開きがあり、看護師数は日本0.9人、米国は4.1人とこちらも4倍以上の差があります。

そして、問題なのは「集中治療専門医」数が一人だけという医療施設が日本には約40%もあるということ…。

コロナの重傷者を治療するECMOを使うには、医師一人が常に立ち合い看護師は4人必要です。

こんな数の医療従事者なんて日本では、これまで想定外でした。

医師や看護師の方を急増する訳には行かないし、コロナ感染者を受け入れられないのは当たり前です。

以前から「パンデミック、パンデミック」と行政は大騒ぎしてましたが、実際にはまったく何も動いてなかった(じいちゃんは10数年前:多分SARSが発生した直後:に行政からパンデミック対策推進の映像企画を依頼されたことがあります。これも単に広報予算を使うためだけに行われたんでしょう)!

なんでこうなってしまったのでしょうかね日本の医療体制は…。

元々、日本では病床数と医師数・看護師数の割合が歪で、厚労省は増えすぎた病院の「再編・統合、連携」の推進を 図ってきましたが、地元の反対運動などで進んでいません。

これは、地元の病院と患者の結びつきが強いとか、病院に通えなくなるという地域の人の声が高いからです。

人口が少なくなっていくという現状を踏まえれば、病床数に見合った医師数と看護師数が揃った病院に再編するべきでしょう(特に、高度な医療を提供する総合病院は)。

見かけ倒しの病床数は、これまでの医療政策で行われてきたことです。

一体何を考えて、政治家や厚生官僚たちはこの政策をすすめてきたのか疑問です。

実態にそぐわない医療現場など必要ないでしょう。

通常平時の医療体制と同時に、感染症対策に即時に切り替えられるような病院作りが必要でしょうね。

これはカネの問題じゃないんですよ、政府のお偉いさん!

(記事内のデータ等はDIAMOND ON LINE 渡辺幸子氏の記事を参考にしました)

 

 

 

 

 

 

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