ayameじいちゃんの日記かな?

今日も今日とて、ayameじいちゃんはお暇な毎日…。
道端で拾った名古屋弁混じりのお話もいいんじゃないかな?

福井女子中学生殺害事件、再審開始

2024-10-24 09:31:18 | 日記
昭和61年(1986年)に福井市の中学3年生の女子生徒が殺害された事件で懲役7年が確定し、服役した前川さんの第2次再審請求審で名古屋高等裁判所金沢支部が再審を決定しました。

決定理由で裁判長は、検察側の裁判への姿勢を「不誠実で罪深い不正の所為」と厳しく批判しました。

事件では直接的な物証がなく、複数の知人の証言が有罪の根拠とされましたが、裁判長は「事件直後に血の付いた服を着た前川さんを見た」という証言だけで、これが「捜査に行き詰まった捜査機関が、誘導などの不当な働きかけを行って形成された疑いが払拭できない」と信用性を否定しました。

また、知人が事件当日に「TV番組を見ていた時に(別の知人に)呼び出され、血の付いた服を着た前川さんを見た」と証言、しかし公判中も証言を大きく変遷させるなど、証言の正確性が焦点となっていました。

警察の捜査報告書では、当局がTV局に照会したところ、実際に証言したシーンが放送されていたという趣旨の記載があったが、再審請求審で開示された新証拠により、当局が当時TV局に照会した結果、実際にはそのようなシーンは放送されていなかったことが判明したということです。

しかし、検察側は審理中にこの事実を把握していたにも関わらず、報告書の誤りを明らかにせず、当該番組の内容が実際に放送されていたことを前提に裁判を進めていました。

前川さんは、暴力団の知人の「血の付いた服を着た彼を見た」という証言で約7か月後に関与を疑われ警察に拘束されました。

福井地裁は平成2年に、知人らの証言を「信用できない」として無罪を宣告しましたが、名古屋高裁金沢支部が平成7年に一転して信用性を認定し、前川さんを犯人とし、シンナー乱用による心神耗弱時状態だったとして懲役7年を言い渡し、その後確定しました。

前川さんは、7年の刑務所暮らしを終え平成15年に満期出所しました。

というのが、この事件と裁判の流れです。

前川さんは、出所後に再審請求をしたものの、中々実らずやっと再審が行われることになりました。

袴田さんの再審無罪判決がつい最近出ましたが、当時の検察・警察の調べは、一体どんな方針で行われていたんでしょうか。

彼らが本当に無罪なら、検察・警察の捜査は、何を根拠にしていたのか、そしてどうやって被疑者を追い詰めていったのか。

問題なのは、物証もないのに特定の人を犯人扱いする捜査員の存在です。

「重大事件だから兎に角、犯人を上げろ!」という上級官僚たちに叱咤されて、こんな無体なことが行われていたなら、ドラマにあったように刑事事件の裁判有罪率が99.9%であるのも当たり前なのか。

「嘘っぱちでもいいから、犯人を上げろ」というのはドラマや小説の世界だけじゃなく、実際に行われていたんなら大きな問題です。

そして、判決の確定後長い年月を経て再審請求…。

当時の検察官や警察官は職を離れているだろうから、後輩たちには大迷惑…。

嘘で固めた証拠や証言では勝てるはずもなく、後輩たちは口では「間違いない」と言っても、内心「これは負けるな」と思ってるんじゃないでしょうか。

先日、晴れて無罪となった袴田さん宅を検察幹部が訪れて謝罪する様子がTVニュースで流れていましたが、 ホントに後輩たちにとってはいい迷惑だったことでしょう。

なんもしてないのに被疑者になって、拘束されてから何十年も裁判で戦い刑務所に入れられて、人生が台無しになってしまいました。

権力を持つ人たちには、こんなことが再び起こらないように、身を引き締めて欲しいですね。

そして、真犯人を取り逃がした捜査員も、日常の捜査・行動にしっかり取り組んで欲しいです。

なんせ、何事かあったら、彼らに頼るしかない我らですから…。

※内容の一部にSNS情報を引用しました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする