忍さんのブログで『ゲームニクスとは何か』という
新書が紹介されていたので、思わず買ってしまった。
ゲーム関係の書籍には弱い。けれどもよくよく考えてみたら
ゲームニクスじゃないか。買ってから、しまったと思った。
著者のサイトウさんが仰りたいことは分かるし
納得する部分も多いのだけれど、どこか反発を
抱かずにはいられない。梅田望夫の『web進化論』を
読んだときのような読後感。
その反発の一番の理由はサイトウさんが提出する
「ゲームニクス」なるものが、サイトウさん自身は
「センスではなく技術である」と仰っているのだが
どうも本書を読む限り、技術というよりも
ある種の思想のように感じられるところにある。
その印象の第一の理由は、技術であるとしながらも
どう、ゲームニクスが実践されてゆくのかという点に関して
一切の方法が示されていないところにある。
もちろん新書であるために、ある程度読者層を広げるための
措置であるのかもしれないが、それでもやはり淋しい。
そして多くのゲームニクスの実践例とされるものが
過去のヒットしたものばかりを取り上げている点にも
眉につばをしてしまいたくなる衝動に駆られる。
ファミコンやDS、ipodにgoogleがヒットした
躍進した理由をゲームニクスで説明されているが
後出しじゃんけんじゃんっ!って、思う。
今になったらそんなもの誰でも云えるじゃんかと
子供が首をもたげる。
過去の事例から帰納して導き出されたものだから
もちろん仕方の無いことなんだろうけれど
どうも都合がよすぎて、疑ってしまう。
まぁ、それだけ凄い理論である証なのかもしれないけど。
じゃあ、何でプレイステーションはヒットしたのか
説明してくれよっ!とか云いたくなる。
もちろん全てがゲームニクスに当てはまるものばかりが
ヒットするわけじゃないし、還元するのは無理がある。
けれどそう云いたくなってしまうのは著者の言葉に
「全てのヒット商品はゲームニクス的発想が詰まってるぞ」
的な感があるように感じてしまうから。
それと、もう一点引っかかったのがゲームニクスという
考え方を流行させたいなぁって云うのが
感じられちゃう点。「web2.0」の後釜狙ってねぇ?
って穿ってしまう。
結論を云うと、この本は僕には会わないなぁということ。
何かのシステムや仕組みを作っていたり、しようと
している人は一回読んでみたら、目からうろこなのかも
とか思ったり、思わなかったり。
新書が紹介されていたので、思わず買ってしまった。
ゲーム関係の書籍には弱い。けれどもよくよく考えてみたら
ゲームニクスじゃないか。買ってから、しまったと思った。
著者のサイトウさんが仰りたいことは分かるし
納得する部分も多いのだけれど、どこか反発を
抱かずにはいられない。梅田望夫の『web進化論』を
読んだときのような読後感。
その反発の一番の理由はサイトウさんが提出する
「ゲームニクス」なるものが、サイトウさん自身は
「センスではなく技術である」と仰っているのだが
どうも本書を読む限り、技術というよりも
ある種の思想のように感じられるところにある。
その印象の第一の理由は、技術であるとしながらも
どう、ゲームニクスが実践されてゆくのかという点に関して
一切の方法が示されていないところにある。
もちろん新書であるために、ある程度読者層を広げるための
措置であるのかもしれないが、それでもやはり淋しい。
そして多くのゲームニクスの実践例とされるものが
過去のヒットしたものばかりを取り上げている点にも
眉につばをしてしまいたくなる衝動に駆られる。
ファミコンやDS、ipodにgoogleがヒットした
躍進した理由をゲームニクスで説明されているが
後出しじゃんけんじゃんっ!って、思う。
今になったらそんなもの誰でも云えるじゃんかと
子供が首をもたげる。
過去の事例から帰納して導き出されたものだから
もちろん仕方の無いことなんだろうけれど
どうも都合がよすぎて、疑ってしまう。
まぁ、それだけ凄い理論である証なのかもしれないけど。
じゃあ、何でプレイステーションはヒットしたのか
説明してくれよっ!とか云いたくなる。
もちろん全てがゲームニクスに当てはまるものばかりが
ヒットするわけじゃないし、還元するのは無理がある。
けれどそう云いたくなってしまうのは著者の言葉に
「全てのヒット商品はゲームニクス的発想が詰まってるぞ」
的な感があるように感じてしまうから。
それと、もう一点引っかかったのがゲームニクスという
考え方を流行させたいなぁって云うのが
感じられちゃう点。「web2.0」の後釜狙ってねぇ?
って穿ってしまう。
結論を云うと、この本は僕には会わないなぁということ。
何かのシステムや仕組みを作っていたり、しようと
している人は一回読んでみたら、目からうろこなのかも
とか思ったり、思わなかったり。