●「ループ」設定の導入
その昔プレイステーションの末期に『ドラゴンクエストⅦ』と『ファイナルファンタジーⅨ』に挟まれてひっそりと発売された『高機動幻想ガンパレード・マーチ』というソフトがありました。開発者は否定していましたが非常に『新世紀エヴァンゲリオン』をリスペクトしているところが話題に。CMすらしない中で、最終的に25万本以上を長々と売り続けて、なんと未だに生産中でアマゾンなどで新品が入手できます。
何故そこまで売れたかといえばいろいろな要因がありますが、SFで頻出された「ループ」(繰り返し)というモチーフをおそらく初めてゲームに落とし込み、かつ非常に上手にそのコンセプトが実現されたからなんじゃないかと個人的には思います。1週目では見えなかった関係性やキャラクターの本質、世界の謎(爆)が、2週目、3週目とプレイする中で見えてくるという設定はSF者でなくても惹かれるものがありました。ループしても記憶は保持しているという設定とか。
オタでもちょっと引いてしまう匂い立つほどに濃すぎるこの設定などなどが評価されて、SFジャンル最高の賞、星雲賞を2001年に受賞してしまっています。そんなSFマインド全開のゲームを手がけた開発者が、何とリニューアルDVDなどに混じってエヴァ10周年記念として『新世紀エヴァンゲリオン』のゲーム化を手がけるということで一部で非常に話題になり、ぼくもわくわくどきどきせざるを得ませんでした。
●新世紀エヴァンゲリオン2の衝撃
そんな2003年。なにせゲームのタイトルが『新世紀エヴァンゲリオン2』。その名の由来も監修を勤めた(おそらく聞き取りのみだろうけど)のは庵野秀明監督。監督が続編を名乗っても良いとしたとされれば、『エヴァ』&『ガンパレ』のファンが勢いづくのも仕方が無く、ファミ通での情報解禁を皮切りに開発元にも公式が設置され、異常というほどに公式掲示板は盛り上がりました。というか内容が批判され炎上。
―「新世紀エヴァンゲリオン2 BBS」(非公式過去ログ8)
エヴァの数多くのゲーム化の中で唯一完成披露記者会見を開き、庵野監督をも引っ張り出して監修までやらせたことも驚きでしたし、その掲示板の中でプロデュサーの方が「庵野監督に『エヴァンゲリオン3』を作らせたかった」とその製作意図を掲示板で唐突に吐露されているのも何だかんだとても面白かったですが、今振り返ってみると色々と思い巡らせられてしまうハツゲンのようにも。
そんなことあったら良いけど、あるわけねぇよなぁと思って、こんな開発者の与太話なんて信じるかよ!と思って、その存在も忘れてました。
●『ヱヴァンゲリヲン:新劇場版』、発表
そして2007年の庵野監督による声明文です。
―「我々は何を、作ろうとしているのか?」(Yahoo!JAPAN)
恣意的にこの声明文の一部を抜き出して、またしても恣意的にこの該当部分を解釈すると『エヴァ』はループものであると、だから『ヱヴァ』は『エヴァ』の世界で描かれる同じであり別の話だということに。『序』、『破』を観ると、各登場人物の行動や言動が「過去」を意識・記憶してのモノとしか思えない箇所がいくつかあり妄想が現実かと錯覚したくなってきます。そして『エヴァ2』の周辺情報を知ると、これは『エヴァンゲリオン3』じゃなかろうかと。
なんか治癒したと思い込んでいた”痛い”ものを悪化させたっぽい…でもネガをポジにして行こうという庵野監督と登場人物の強い意思はループでこそ結実してほしいし、そういうこと言っても良いじゃん!
その昔プレイステーションの末期に『ドラゴンクエストⅦ』と『ファイナルファンタジーⅨ』に挟まれてひっそりと発売された『高機動幻想ガンパレード・マーチ』というソフトがありました。開発者は否定していましたが非常に『新世紀エヴァンゲリオン』をリスペクトしているところが話題に。CMすらしない中で、最終的に25万本以上を長々と売り続けて、なんと未だに生産中でアマゾンなどで新品が入手できます。
何故そこまで売れたかといえばいろいろな要因がありますが、SFで頻出された「ループ」(繰り返し)というモチーフをおそらく初めてゲームに落とし込み、かつ非常に上手にそのコンセプトが実現されたからなんじゃないかと個人的には思います。1週目では見えなかった関係性やキャラクターの本質、世界の謎(爆)が、2週目、3週目とプレイする中で見えてくるという設定はSF者でなくても惹かれるものがありました。ループしても記憶は保持しているという設定とか。
オタでもちょっと引いてしまう匂い立つほどに濃すぎるこの設定などなどが評価されて、SFジャンル最高の賞、星雲賞を2001年に受賞してしまっています。そんなSFマインド全開のゲームを手がけた開発者が、何とリニューアルDVDなどに混じってエヴァ10周年記念として『新世紀エヴァンゲリオン』のゲーム化を手がけるということで一部で非常に話題になり、ぼくもわくわくどきどきせざるを得ませんでした。
●新世紀エヴァンゲリオン2の衝撃
そんな2003年。なにせゲームのタイトルが『新世紀エヴァンゲリオン2』。その名の由来も監修を勤めた(おそらく聞き取りのみだろうけど)のは庵野秀明監督。監督が続編を名乗っても良いとしたとされれば、『エヴァ』&『ガンパレ』のファンが勢いづくのも仕方が無く、ファミ通での情報解禁を皮切りに開発元にも公式が設置され、異常というほどに公式掲示板は盛り上がりました。というか内容が批判され炎上。
―「新世紀エヴァンゲリオン2 BBS」(非公式過去ログ8)
エヴァの数多くのゲーム化の中で唯一完成披露記者会見を開き、庵野監督をも引っ張り出して監修までやらせたことも驚きでしたし、その掲示板の中でプロデュサーの方が「庵野監督に『エヴァンゲリオン3』を作らせたかった」とその製作意図を掲示板で唐突に吐露されているのも何だかんだとても面白かったですが、今振り返ってみると色々と思い巡らせられてしまうハツゲンのようにも。
そんなことあったら良いけど、あるわけねぇよなぁと思って、こんな開発者の与太話なんて信じるかよ!と思って、その存在も忘れてました。
●『ヱヴァンゲリヲン:新劇場版』、発表
そして2007年の庵野監督による声明文です。
―「我々は何を、作ろうとしているのか?」(Yahoo!JAPAN)
恣意的にこの声明文の一部を抜き出して、またしても恣意的にこの該当部分を解釈すると『エヴァ』はループものであると、だから『ヱヴァ』は『エヴァ』の世界で描かれる同じであり別の話だということに。『序』、『破』を観ると、各登場人物の行動や言動が「過去」を意識・記憶してのモノとしか思えない箇所がいくつかあり妄想が現実かと錯覚したくなってきます。そして『エヴァ2』の周辺情報を知ると、これは『エヴァンゲリオン3』じゃなかろうかと。
なんか治癒したと思い込んでいた”痛い”ものを悪化させたっぽい…でもネガをポジにして行こうという庵野監督と登場人物の強い意思はループでこそ結実してほしいし、そういうこと言っても良いじゃん!