NOTEBOOK

なにも ほしがならなぁい なにも きたいしなぁい

テレビが大好き

2009-09-26 | 休み
草野キッド
※「草野キッド・さよならスペシャル」の図。いつもはそのままの会議室での撮影だったけど、最終2回は後ろにこれまでの視聴率が張り出されています。この後ろに大きく張り出された視聴率は番組の誇りと無言の抗議かも知れません。29日が最終回です。



テレビ不況が報じられる中で次々と番組が終了して行っています。特に酷いのがテレビ朝日。午前0時以降のバラエティ番組は原則打ち切りの方針で、いくら内容が充実していようが視聴率がよかろうが打ち切りになっています。いわく広告収入の落ち込みから、放送外収入、つまりは物販などの広告以外の収入を求めなければならないからと言うのがその理由だそうです。

「爆笑問題の検索ちゃん」(テレビ朝日)

かろうじて「タモリ倶楽部」のみ例外的に救われましたが、続く「検索ちゃん」は他の番組同様打ち切りです。東京来てから4年の間、疲れて帰った後や会社時代飲みに連れて行かれてクタクタになった週末、「タモリ倶楽部」と「検索ちゃん」にどれほど救われたことか。「タモリ倶楽部」でクールダウンしてから、「検索ちゃん」で1週間の疲れをすべて洗い流す。これほどの薬はありませんでした。


基本的にテレビ番組はスポンサーがお金を出して、放送局がそのお金を元にスポンサーのCMをたくさんの人に観て貰えるように魅力的な番組を作ることが、前提としてあったとぼく個人は理解しています。だからどれだけの人にその番組を観てもらえているか、ひいてはCMを観てもらえているのかの一つの目安が視聴率なんだと思っていました。

だからどんなに内容が低俗(と、見なされていても)でも、PTAが「子供に見せたくない番組」としても、多くの番組が継続してこれたのはとどのつまり視聴率がよかったからです。視聴率と言う評価、その一点のみにおいてその番組は内容が担保されているわけです。どんなに内容の良さを訴えようが、そして客観的に良質な番組だろうが視聴率が悪ければ打ち切りでした。

問題も指摘されていましたが、一面で非常にわかりやすい物差しでした。どんなに内容が高尚でも低俗でも、視聴率と言うものの前では平等です。想像でしかありませんが、作り手も例え番組が打ち切りの憂き目にあっても理由が視聴率の不振であればまだ納得は出来たものと思えます。それは視聴者も同様でいくらお気に入りでも周りがほとんど観ていないような番組ならば終了も諦めがつきます。

でも今回はそうでは無いようなのです。広告収入の全体が激減しているため、いくら視聴率を取ろうがお金を稼げない番組は打ち切られると言うのです。番組をDVD化出来たり、企業タイアップが出来たり、お金を使ってくれる視聴者が付いている番組以外は駄目みたいです。なのでこれからテレビ番組はDVDにしやすくて、露骨にタイアップをした、通販番組のような番組が増えるかもしれません。


「ミスターTVプロデューサー」―忌野清志郎(Youtube)


こんだけ書いて何が言いたいかというと、「検索ちゃん」が終わってしまって本当に残念だと言うことです。今日も面白かったです。そして田中さんは本当にモンスター。面白いという価値観だけでは駄目なんでしょう。もうテレビなんて観ないと言いたい気分。でもまだ面白い番組も多いので無理なんでしょう。出来るのは後番組を観ないという選択肢くらいでしょうか。



完全終了では無いようなので、年末特番とか時々でもあると良いなぁ。