安心のジャド・アパトー印かと思いきやあんまり評判が芳しくなかったけれど、観たら理由が分かった気がする。
主人公のアニーは30代後半でケーキ屋の経営に失敗し、母親のコネで気の進まない仕事に就き、お金が無いから変なイギリス人兄妹とルームシェアをする冴えない生活。恋人はイケメンで金持ちだけれど、セックスが終わるととっとと帰れと促す最低男。そんな時に小学校からの親友が結婚することなり、親友であるリリアンが結婚することなり、親友のアニーが親友として花嫁のさまざまな世話をするブライズメイズ(花嫁付添い人)に成ることに。
ところが、アニーのほかに選ばれたブライズメイズの中の一人、へレンがリリアンのもう一人の親友として花嫁付添い人を仕切り始める。美人で、お金持ちで、センスの良が良く、しかも自分の知らないリリアンとのエピソードを嬉々として語るヘレンに対して、アニーは対抗心をみなぎらせ、結婚式の準備は徐々に混乱へと陥っていく。
何で評判が悪いのか。予告編でも散々取り上げられた序盤の食中毒のシーン。もう下ネタを越えた地獄絵図。これはもはやホラー映画。『スペル』のホラー描写が過激すぎてコメディーに転化してしまっていたのとは逆に、『ブライズメイズ』のお下劣描写は過剰すぎてホラー映画のゴア表現並みに観る人にとっては不快なものになりかねない表現になっているように感じる。もちろんぼくも不快。
でもこの映画の中で描かれているテーマはとっても魅力的。例えば主人公のアニーとヘレン。アニーのヘレンへの対抗意識は表面的には親友の自分以外の親友に対する嫉妬として描かれているけれど、そこに内在している問題として社会の成功への階段を登れなかった人と登れなかった人との間の関係性が描かれている。ブライズメイズの揃いの服を巡って、アニーは安い物をヘレンは高い物を、飛行機はエコノミーとビジネスを選ぶ。
アニーの30台女子の恋愛事情(イケメン金持ち自己中と優しく誠実な普通の男との間で揺れる)とかも面白い部分が結構ある。この映画で面白かったのはシリアスになる部分。アニー役を務めたクリステン・ウィグが共同脚本としてクレジットされているけど、この映画、コメディ映画にするよりももう少しドラマよりにした方が面白かったんじゃないだろうか。ドラマ部分が優れている、その点ではきちんとジャド・アパトー映画だったと思う。
主人公のアニーは30代後半でケーキ屋の経営に失敗し、母親のコネで気の進まない仕事に就き、お金が無いから変なイギリス人兄妹とルームシェアをする冴えない生活。恋人はイケメンで金持ちだけれど、セックスが終わるととっとと帰れと促す最低男。そんな時に小学校からの親友が結婚することなり、親友であるリリアンが結婚することなり、親友のアニーが親友として花嫁のさまざまな世話をするブライズメイズ(花嫁付添い人)に成ることに。
ところが、アニーのほかに選ばれたブライズメイズの中の一人、へレンがリリアンのもう一人の親友として花嫁付添い人を仕切り始める。美人で、お金持ちで、センスの良が良く、しかも自分の知らないリリアンとのエピソードを嬉々として語るヘレンに対して、アニーは対抗心をみなぎらせ、結婚式の準備は徐々に混乱へと陥っていく。
何で評判が悪いのか。予告編でも散々取り上げられた序盤の食中毒のシーン。もう下ネタを越えた地獄絵図。これはもはやホラー映画。『スペル』のホラー描写が過激すぎてコメディーに転化してしまっていたのとは逆に、『ブライズメイズ』のお下劣描写は過剰すぎてホラー映画のゴア表現並みに観る人にとっては不快なものになりかねない表現になっているように感じる。もちろんぼくも不快。
でもこの映画の中で描かれているテーマはとっても魅力的。例えば主人公のアニーとヘレン。アニーのヘレンへの対抗意識は表面的には親友の自分以外の親友に対する嫉妬として描かれているけれど、そこに内在している問題として社会の成功への階段を登れなかった人と登れなかった人との間の関係性が描かれている。ブライズメイズの揃いの服を巡って、アニーは安い物をヘレンは高い物を、飛行機はエコノミーとビジネスを選ぶ。
アニーの30台女子の恋愛事情(イケメン金持ち自己中と優しく誠実な普通の男との間で揺れる)とかも面白い部分が結構ある。この映画で面白かったのはシリアスになる部分。アニー役を務めたクリステン・ウィグが共同脚本としてクレジットされているけど、この映画、コメディ映画にするよりももう少しドラマよりにした方が面白かったんじゃないだろうか。ドラマ部分が優れている、その点ではきちんとジャド・アパトー映画だったと思う。