お酒が飲めなかった人が飲めるようになることがありますよね。
お酒に強くなった? 慣れた??
急に強くなったら要注意
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前回に引き続きアルコールのお話を
アルコールは胃と小腸の上部で吸収され肝臓へいきます。
そこで酵素の力で「アセトアルデヒド」へ分解されます
アルコール ➡ 肝臓 ➡ アセトアルデヒド
この「アセトアルデヒド」は猛毒で気持ち悪くなる原因物質
分解をしないといけません
ここで活躍するのが「ALDH(アセトアルデヒド脱水酵素)」という酵素
(アセトアルデヒドを酢酸と水、二酸化炭素に分解します)
このALDHが遺伝的に欠けている人がいます。
お酒に弱い人はこの酵素が少ないのです
実は日本人の45%はこの酵素が弱く、10%の人は全くアルコールを受け付けないらしいのです
さてここで冒頭のお題、
急にお酒が飲めるようになった人というのは、ALDHが増えたのか?
アルコールは体内に入ると
薬などと同様に「異物」とみなします
主に肝臓で代謝をされるのですが、飲酒を恒常化すると
「薬物代謝酵素」なるものがエタノールを分解するようになります。
それでアルコールが強くなったように感じるわけですね・・・
ただ元々ALDH酵素が強いわけではありません
飲みすぎると体に負担をかけることになります
どんな影響があるのか
① 飲酒量の増加
少量のアルコールでは酔わなくなります。
また、飲めるようになると飲みたくなってしまう傾向が強いようです。
依存したりする場合もあるので気を付けないとです
② 薬が効かない?
また、薬に対してもこの「薬物代謝酵素」がすぐに働くために効きにくくなります
麻酔なども効きにくくなるそうです
上記のような悪影響もあり、健康への悪影響も考えられます
やはりお酒は休肝日を設け、適度にたしなむのが一番ですね