先日、特急「あいづ」号の警笛ホーンに接着剤をかってに塗っていた
鉄道ファンのニュースが流れていました。
気持ちはわかる、でもダメでしょやっぱり。
私はなにも今回の件だけで怒りを覚えているのではないのです。
私の住んでいる会津では毎年今の時期、恒例のSLが走るんですよ。
当然、近県から多くの人が集まります。
郡山-会津若松を走るのですが、撮影ポイント満載!
と思うでしょ?
でもファンから言わせると、いいポイントはそれほどないそうです。
そのいいポイントが磐梯町-翁島間。
坂とカーブが多くてSLのダイナミックさが出るそうです。
しかし、この場所は県道が通っているだけの普通の田園風景。
駐車場などありません。
従ってみんな路肩に違法駐車。
危ないので警察とJRがパトロールしています。
あと、季節が冬のため雪で道路と田んぼの境界がはっきりしない。
みんな勝手に入っていくけど、空き地だと思ってんの?
みなさん、田んぼと言えど他人の土地ですよ。
不法侵入です。
それだけならまだしも、列車がくるまで食べたり飲んだり吸ったり・・・
まわりはゴミだらけ。
冬だから雪が降るとわかんなくなっちゃうんだよね。
そして田植えの季節になると持ち主が愕然とするそうです。
ですから地元で「立ち入り禁止運動」がおこったほどです。
おまえら、自分がいい写真が撮れればそれでいいのか?
ちょっとはゴミ拾いをする農家の人、必死に頭を下げるJR職員、
おまえらに罵声を浴びながら安全を確保する警察官、
その人たちの身にもなってみろ。
「運転手が白い拡声器を持っていて画にならない」
って言っていたけど、それはおまえら自身のせいだからな、勘違いするな。
あとカメラマン同士の喧嘩も多いです。
仮にAさんとBさんがいたとしましょう。
二人とも望遠レンズです。
この場合の図がこれです。
黄色いところが画角(写真に写る範囲)です。
この場合、なんの問題もありません。
しかしAさんが広い範囲を写せる広角レンズを使っていたら
どうでしょう。
その場合の図がこれです。
BさんがAさんの写真に写り込んでしまいます。
そこで「おまえ、じゃまだ!」となります。
しかしBさんの方が先に場所をとっていた場合どうでしょう。
「後から来て、何いってやがる、おまえがどっか行け」
となりますよね。
撮り鉄はこだわりが多く、なかなかゆずらないのでこういう
喧嘩が多いのです。
おまけ
会津若松駅はめずらしいスイッチバック式の駅です。
ですから、河東町あたりでは猪苗代-会津若松間の上り線と
会津若松-喜多方間の下り線が近い間隔で2本通ってるわけです。
当然、会津若松-喜多方間でカメラを構えていても、SLは来ない。
しかしいるんですな、間違っている人が。
かわいそうなので、教えてあげましたよ。