あべちゃんの写楽生活

撮ることが楽しいのか、楽しいから撮るのか

行ってきましたパリ撮影旅行 13

2015年02月15日 02時42分16秒 | 写真

 

「翼よあれがパリの灯だ、昼間だけど・・・・・・の巻」

  

朝、荷造りの続きをやった。

続きといっても、たいしたことは、なかった。

スーツケースにお土産の紙袋1つだ。

部屋を出て、フロントに清算に行った。

  

宿泊代はすでに日本で払っているので、朝食代くらいのはずである。

レシートが1メートルくらい出てきた。

さすが5日分だ、ほんとうに大丈夫か心配になってきた。

  

やっぱり朝食代だけだ。よかった。

私はフロントに「グット・バイ」と言った。

ホテルには日本人は私一人だけだったので、スタッフみんな

おぼえていてくれたようだ。

その場にいるスタッフ全員で「グット・バイ」と言ってくれた。

  

ホテルの前からタクシーに乗った。

私は、タクシーの運転手にこう言った。

「シャルル・ド・ゴール・・・アエロガール・ドウ(2)・ターミナル・ア(A)」

  

ドゴール空港は1と2があり、1は日本航空やユナイテッドなど世界の

航空会社、2はほとんどエール・フランス専用である。

1と2の空港の距離は車で30分以上あり、間違えるとたいへんだ。

運転手は私の言ったことを復唱した。

  

助手席には運転手のペットと思われる犬が座っていた。

私は犬がきらいではないが、営業車にペットを乗せるという根性が

気に入らなかった。

でも、今日でさよならだ、まあいいだろう。

  

タクシーがパリ市から出ても、「ああ、ついに終わった」という気は

しなかった。これからのことで、頭がいっぱいだったからだ。

タクシーが空港に着いた。

  

私は料金を払い、持っている小銭全部をチップとして渡した。

フランから円に両替するとき、コインは両替できない。

私はそのことを知っていたからだ。

  

おもわぬチップに運転手はよろこんだ。

そして別れ際に「サヨナラ」と日本語で話した。

それだけ日本人の観光客が多いということのなのかな。

  

空港に入って、悩んでしまうことがあった。

それは成田で書いた「出国カード」を、ここでも書かなければなら

ないのか、ということだ。

フランス語だろうと英語だろうと、かなりハードルの高い質問だ。

私はエールフランスの案内をめざした。

  

案内には4~5名くらいの女性スタッフがいた。

それぞれのカウンターの前には国旗がついている。

「もしかして、日の丸あるかな・・・」

「あった!」

その奥の女性は日本人のような感じだ。

私は、おそるおそる聞いてみた。

「あの・・・」

「はい、どのようなご用件でしょうか」

女性は答えた。

やった、すごいぞエールフランス。

  

さっそく出国カードの件を聞いてみた。いらない、という簡単な答えだった。

安心して搭乗手続きにいった。

白人の金髪の男性が係員だった。

「・・・・・・・?」

私に話しかけたが、何を言っているかわからなかった。

私は日本人の悪い癖で「イエス」と言ってしまった。

  

もらったチケットにはしっかり「ノー・スモーキング(禁煙席)」と書いてあった。

「あちゃー、でも飛行機の中で吸えなくとも、まあいいか」

それくらいに思っていた。

  

出国審査を終え、スポットにむかった。

スポットにはすでに飛行機が待機していた。

「まだ時間があるな、のどが渇いた。ジュースでも飲もう」

そう思い、スタンドでジュースを注文した。

出てきたのはジュースと大量の小銭。

あーあ、これじゃあ、気前よくチップを渡した意味がないじゃん、忘れてた。

  

空港に日本語でアナウンスが流れた。

「フランス航空成田行き・・・・・・」

「はいはい、安い席からね」

私はチケットを係員に渡し、飛行機に乗り込んだ。

  

帰りの飛行時間は16時間だ。アンカレッジを経由するためである。

現代の飛行機の能力ではノンストップで成田まで行けるのだが、乗務員の交代

や食事の補充など、航空会社の都合のようだ。

  

飛行機が動き出して、滑走路に向かっている時アナウンスがあった。

「お客様にご案内申し上げます。左手にコンコルドが駐機してございます」

「おー!どれどれ」いっせいにみんな飛行機の左に移動した。

「お席におもどりください!お席におもどりください!」

客室乗務員が必死になって客を押し戻す。

マジで飛行機がかたむくのだ。

でも、おしえたあなたが悪いぞ、それは。

  

離陸した。これが本当の「さようなら」だ。

さて、これから16時間どうする?

アンカレッジで少しは暇つぶしにはなるだろうけど・・・・

「なにか、おもしろいことでもないかな」

離陸した時点ではそう思っていたが、後になって「おもしろくない」出来事

が発生することになる。

  

飛行機は順調に飛行していた。

何回か、寝ては起きを繰り返してるうち、高度が下がっていることに気づく。

そのうち、アナウンスがあった。

「御搭乗機まもなくアンカレッジ国際空港・・・・・」

やっと、半分きたか。

  

空港に到着した我々は、いったん飛行機から降ろされる。

準備が整うまで空港で待っていて、というわけだ。

私はトランジット・カードというものをもらって、飛行機から降りた。

  

*2015年 追記

 

      前にも書きましたが、空港、飛行機などの最新情報は各自で検索

      してください。これはあくまで当時の情報です。