あべちゃんの写楽生活

撮ることが楽しいのか、楽しいから撮るのか

行ってきましたパリ撮影旅行 7

2015年02月09日 01時05分44秒 | 写真

 

「ここには、何があるんだ・・・・・の巻」

  

オペラ座を後にして、いったんホテルに戻ろうかと思い、フォーブル

サントノレ通りというところを通っていた。

三越パリ店の前を通り過ぎて、しばらくしたとき、ふいに左に見ると

幅5メートルくらいの一方通行の路地に、とんでもないものを見つけた。

「ベンツ・・・ロールス・ロイス・・・ベンツ・・・」

高級車が何台も路上駐車しているではないか。

  

こんな所に、いったい何があるというのか。

私はこの路地を入っていった。

答えはすぐ出た。

シャネルの本店だった。

  

「ここで買い物をすれば、会社の女性陣にネタができるな。」

「・・・で、何を買う?」

「書記さんに餞別もらっていたな。口紅でも買っていくか。」

このことが後で後悔することになるのだが、そんな事とは知らず、

私は店に入っていった。

  

さすが高級店、ドアボーイがいて扉を開けてくれた。

中は、日本人の観光客だらけ、日本語だらけだ。

私は「少しはフランス語ができるんだぞ!」と見せつけようと思い、わざと

おばちゃんの団体の目の前で店員を呼びとめ、「パルドン・マダム・ジュ・

ヴードレ・ココ(すみません、”ココ”がほしいのですが)」と言った。

「ココ」とは香水の商品名だ。知ってる名前をだしたら、口紅から香水に

かわってしまった。まあ、いい。

  

おばちゃんたちは「わあ!すごーい!」と言っていた。

作戦成功だ。

店員に案内され、香水のコーナーにいった。

ここで、考えた。

ここは観光地ではない、店内でパチパチ写真を撮ることは失礼だ。

だったら、なにか店に行ったという証拠になるものはないかな。

領収書をください、とはフランス語で言えない。どうする?

  

そうだ、クレジットカードで払おう。

カードは、「お客様控え」というものがある。名案だ。

私は、カードで払う旨を告げた。

  

別室に案内され、専門の店員にカードを渡し、決済した。

そして、晴れて「CHANEL」のロゴの入った控えをゲットした。

しかも私の名前から商品名まで手書きだ。かっこいいぞ。

  

店から出て1~2分くらい歩いたところに日本語で「免税店」の文字が見えた。

しかも、看板には大きく「CHANEL」の文字が・・・・

とりあえず入ってみることにした。まだ、お土産が足りないのだ。

「いらっしゃいませ」

日本語で話しかけられた。

日本人の店員だ。「ユリ」さん、という人だ。

  

今買ったばかりのシャネルが半額以下だ・・・・

「しまった!」でも、もう遅い。

私は店員に尋ねた。

「こんなに近くでシャネル売ってて、クレームないの?」

店員は言った。

「3年くらい前に1回、言われたことがありますね。でもそれからは、ないですね」

何か微妙な関係のようだ。

私はスカーフを買って店を出た。

  

シャンゼリゼ通りをホテルに向かって歩いていたとき、日本語で「両替」の

看板を見つけた。

銀行のようだ。

ちょうど手持ちのフランも少なくなってきたし、両替してみるか。

少し不安だったが、ちゃんと両替できた。

銀行だから、あたりまえなのだが・・・・

ただレートが若干、低い。

市中銀行は、やはり、フランス銀行と同じわけにはいかないようだ。

  

ホテルに戻って私は「パリ・スコープ」というタウン誌を見ていた。

今、劇場ではどんな演目をやっているか、レストランはどんなメニューがあるか

などが載っている。

広告も兼ねているので無料だ。フロントに平積みしてあった。

タウン誌には、表紙にトップレスでおもいっきり足を上げて踊っている

女性のイラストが描いてあった。

中身はまじめなのに、恥ずかしくて人前で見れないじゃないか、

もうちょっと、考えてくれよ。

  

「ムーラン・ルージュでも見たいな」と思っていたが、ホテルの近くにクレージー

ホースというものがあることがわかった。

「地球の歩き方」によると、世界一格調高いストリップだそうだ。

「世界一ねえ・・・・でもストリップだろ?」

そう思ったが、そこにすることにした。

ここで「まったく、男はしょうがないね」と思っている方がいると思われるが、

せっかくパリに来たのだから、昼だけではなく夜の華やかな猥雑なパリ

も観てみたいではないか。

私は飲まないのでバーやクラブのはしご、という選択肢はなかった。

「やっぱ、夜のパリは赤い風車のムーラン・ルージュかぁ」

と思っていたのであるが、場所がモンマルトルにあるため、夜の街を

一人で長距離歩く可能性があったのだ。

モンマルトル近辺は若干、治安が他の場所より落ちるらしい。

そんな怖い思いはしたくない。

だからホテルから歩いて10分くらいのクレージー・ホースにしたのだ。

  

話をすると間違えるかもしれないので、メモに記入してフロントに渡した。

フロントは電話して、私の名前と時間を告げてその場でチケットを予約

してくれた。やっぱり近いから、提携関係にあるようだ。

よし、明日の夜は、たのしみだ。

  

明日はベルサイユ宮殿に行く予定だ。

少し早めに寝るぞ。

さっさと食事、入浴をすませ、寝ることにした。

  

* 2015年 追記

  

   三越は現在、ありません。

   シャネル本店があったのはカンボン通りで、昔31番地に・・・話が長くなるのでやめます。