現在、トップ再塗装の修理を抱えています。普段はそう高くない湿度が今日は結構高かったので、白濁を防ぐためにリターダー(乾燥を遅くする溶剤)を加えて塗装。質に変わりはありません。
ギターを作る、修理する、所持するにあたって、温湿度管理は重要なファクターです。それがあたかも金科玉条のように叫ばれることがあるようですが、私は割りと楽観論者で「厳密な管理」にこだわってはいません。結論は「極端な高温多湿・高温低湿・低温多湿・低温低湿を避け、必要に応じて室温調節・加湿・除湿する」、当たり前のことですが、それだけです。というか、個人レベルにおいては、それ以上はできないと思うのです。
たとえ厳重に管理できるシステムがあり、そこで制作・修理・保管し、理想の状態を保つことができるとしても、ギターをそこから出して温湿度管理されていない場所に移したとしたら、その環境に適応できず、かなりの狂い生じてしまうのではないでしょうか。木材で作られ且つ張力が生じている以上、狂いが生じるのは当たり前、不都合が生じたら修理調整する、というのがギターと付き合っていく上での大前提で、できるだけ狂いが生じないような努力は必要だとしても、それと同時に、ギターを道具としてアクティブに使うのであれば、恒常的に完璧な温湿度管理は絶対にありえない、と悟ることも必要だと思います。
普段から特別なことをしないというのが最善の策で「ギターを温室育ちにしてはいけない」というのが私の考えです。科学的な根拠は、ありません。
*過去にも同じような論考がありました→こちら
お問い合わせ ABE GUITARS
ギターを作る、修理する、所持するにあたって、温湿度管理は重要なファクターです。それがあたかも金科玉条のように叫ばれることがあるようですが、私は割りと楽観論者で「厳密な管理」にこだわってはいません。結論は「極端な高温多湿・高温低湿・低温多湿・低温低湿を避け、必要に応じて室温調節・加湿・除湿する」、当たり前のことですが、それだけです。というか、個人レベルにおいては、それ以上はできないと思うのです。
たとえ厳重に管理できるシステムがあり、そこで制作・修理・保管し、理想の状態を保つことができるとしても、ギターをそこから出して温湿度管理されていない場所に移したとしたら、その環境に適応できず、かなりの狂い生じてしまうのではないでしょうか。木材で作られ且つ張力が生じている以上、狂いが生じるのは当たり前、不都合が生じたら修理調整する、というのがギターと付き合っていく上での大前提で、できるだけ狂いが生じないような努力は必要だとしても、それと同時に、ギターを道具としてアクティブに使うのであれば、恒常的に完璧な温湿度管理は絶対にありえない、と悟ることも必要だと思います。
普段から特別なことをしないというのが最善の策で「ギターを温室育ちにしてはいけない」というのが私の考えです。科学的な根拠は、ありません。
*過去にも同じような論考がありました→こちら
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