ABE GUITARS

ギター・ウクレレ制作
フレット楽器全般 修理調整

ギターの保管に関して

2009年02月11日 | ギターの保管
ギターは作られてから時間が経つほど、ネックの反りや指板のゆがみ等が必ず生じてきます。構造上の避けられない問題でもあり、また、木材であることや個々人の管理状態も関わってくるので、事は単純ではありません。
ギターの保管に関しては、温度湿度管理ということがよく言われ、確かに大事なことなので極端な状態は避けるべきですが、個人レベルでの厳密な管理は無理でしょう。たとえ日常的に、完璧に温湿度がコントロールされた部屋で保管していたとしても、それ以外の場所、例えばライブ会場等で同じような状態を望むことは現実問題として不可能です。保管状態優先、温湿度コントロール優先であれば、極論すると「ギターを弾かないで永遠に保管する」のが一番いい。でも、それでは本末転倒です。
完璧な状態を未来永劫保つことは不可能であり、ギターを(いい状態で)弾き続けようとする以上は、必要に応じたメンテナンスとリペアを施すべきだと考えています。それが、今のところの結論です。
では、温度湿度は無視していいのか、というと、そういうことではなく、適度に注意する必要はあります。が、厳格には管理できないので、温湿度計である程度の値を把握し、適度に除湿機・加湿器を使いながらコントロールする、というのが、個人レベルでできる管理方法だと思います。とりあえずは極寒・極暑、極度な多湿・低湿を避けて、人が過ごす上で適度に心地よいところであれば、基本的に大丈夫だと考えています。
ケースに入れておくべきか否かも、よく言われることですが、それこそケースバイケースで(オヤジギャクではありません)、一律に「こうしなければならない」ということはありません。シンプルに「弾く時は出す、弾かない時はしまう」でよいのではないでしょうか。ケース自体が湿っていたら話は別ですが…。一番大事なのは「ギターを弾くこと」です。

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