友人Kは呉服屋に長く務める人で、若いころ選んだ着物は渋いものばかり。センスは良いものを持っている。けれど身長が高く見幅もあるので男反物で仕立てるのだとか。
そんな彼女が着ていたのが「デイリー小紋で作ったちりよけコート」でした。
ちりよけコートは市販されている物もありますが、大抵は無地のえんじ色・紺色などの渋いもの。羽織はまだ柄があるのですが、ちりよけや雨コートは色気がないものばかり。その中でデイリーの物は基本化繊ですから洗える物。小紋ですと無地よりも華があって素敵。理由は羽織は普通の着尺で作るから・・・ということらしい。余り布は襦袢の袖にするのだとか・・・。へえ~。
私も欲しいと思ったのですが、単衣のデイリーがあるのでそれをリメイクすることに決定。猫が描かれている小紋があってちょうど単衣なのです。彼女は細かい花柄の小紋を選んだので私は少し大きめの柄がある物を選ぼうと思ったからです。もっと大きな牡丹の小紋は長羽織にリメイクする事に。襟を変えて、裾を短くし、見頃を少し細くして。着物から羽織は良くリメイクしているので今回は化繊でチャレンジです。
これで野暮ったい間に合わせの、皆でお揃いの・・・という一番外に羽織る物を変える事が出来そうです。
友人に感謝!
この友人、いらなくなった絞りの帯揚げを「半襟に」と半分くれる人。私も付け下げを帯に仕立てた残りで帯揚げにしました。半襟でも良い感じ。ちりめんで雲取り型に絞りが入ったグレーですから使い勝手は良いはず。彼女にも分けてお揃いを楽しむ予定。着物は共通には出来ませんが帯や小物はお互いに貸し借りしてます。
お誂えついでに、姫の小石丸の残り布でバッグと草履を作ることにしました。供用出来るので便利なはず。卒業式に良いかなと壮大な野望。
色々なアイデアも惜しげなく出し合って素敵な着物ライフを過ごしたいです。