全国大会の前日に指導会と記録会がありました。プロとナショナルチームで20名近くの指導者が数ボックスを担当し指導します。しかしその主導権を握り進行を務めたのが坂田プロ。
その内容たるや基礎の基礎なのですが、小学生にはちょっと難しいと思われる内容。しかしとても大切な理論とボウリングに対する考え方というもの。勿論ボウリングを続ける上での両親への感謝を忘れるな!という事まで含まれています。
まず最初にカバーボールの使用を禁止しました。またプロテクターを外させて投げさせていました。ただ右投げの10番Pと左投げの7番P狙いだけは許可。その他は3-6-9理論の元にポケットボールで曲がりを調整しながら狙うという事。これは「一個のボールで充分」という私の理論が間違っていないという事でとても勇気づけられました。
またポケットを探ったのちに五枚ずれて投げてみるという実験もやりました。これはヘッドを外した場合のカバーにつながる練習です。これも大事です。
それからやったのは10番と7番のカバーの仕方の練習です。この後に残りピンのカバーについて「以前は真後ろに飛ぶようにと練習したが、それよりも右端、左端を狙って倒す方法を会得した方がいい。それだと大会で緊張しても取れるし、スプリットメイクも考えられるようになる」という高等なもの。
本気で小学生向けというよりも保護者や指導者向けの内容でした。充実して聞いていられましたが、小学生自身は退屈な様子。そうかもしれません。
ただ、後できちんと説明してねとAちゃんはいうので実践の前にゆっくり話して聞かせようと思います。
沢山のボールを駆使して投げ分ける子もいました。カバーボールは当たり前のように持っていました。半数以上がプロテクターを使用していました。
このことについては異論はありませんが、我が家が指導して貰っているプロはジュニアにはプロテクターを使用させないという考えの人。三か月ごとにスパンとピッチを調整すること。ボールは一個で充分。また両手投げについても否定的ではありません。むしろそれを完成させていこうとう考えの人。お兄ちゃんは関節があまりにも柔かいのでケーゲル方式で最初から肩を開いておいてから最終リリース時に戻すというジュニア・シニア向けの投球法を教えてくれた人です。これはスタンスも自然にアプローチも自然にというもの。これから日本のジュニアの指導も変わってくるでしょう。このプロはケーゲル本社に行って勉強してきた最新の指導法をするプロです。体を開いていても良い。ボールを背負っても良い。ずれた分を調整するだけのタイミングはあるのです。これは革新的でした。
ケーゲルだけが良い投球方法だとは言いませんが、無理をしてひじを曲げてボールをスイングさせられなかったり、手足のタイミングがあっていないまま投げ続ける方が怖いとさえ思わされる状況です。ロフト気味の投球が殆どです。それだけ難しいのです。
綺麗に投げるにはそれなりの筋力と握力が必要です。体が出来ていない小学生に大人と同じような投球をさせ続ける弊害はきっとのちに現われるでしょう。怪我の心配もありますし、知らない間の癖は今後重要になってきます。
その点で自分の投球法を見つけ出したAちゃんは偉いと思いました。両手投げという特殊な方法ではありますが、コントロールとパワーを得るために必要ならばそれはそれでとても素晴らし事。極めて欲しいです。
ボールを変えるタイミングも親に聞く子。ボールバッグを自分で運ばない子供。ボールの手入れも片付けも親がやるようでは成長は望めませんよ。自分の事は自分でやる。これは当たり前のことです。これは親が悪い。
指導会は盛り上がったまま記録会へと突入。これまた立派。その後にエキシビジョンがあってこれも勉強になりました。カバーの取り方を中心にということでしたが、やはりストライクの醍醐味はボウリングの真髄ですよ。
思い起こせば私も小学生のころ11Pのマイボールを持って、両手で投げていました。
確か?重かったので自然とボールを支えるために左手を添えていたような気がします。
でもコントロールは良かったですね。37~38年前の話ですが(笑)