気まぐれ猫と音楽だらけの暮らし

マイフェバレット満載!好きなことしかしない気まま気まぐれでもちょっとセンチメンタルな、お話ばかりですが、聞いて!

夏の夜の出来事 その1

2008-09-01 18:33:19 | ボウリング

ボウリングの練習は平日だと仕事が終わった夜が多いですよね。リーグもそれに合わせて20時のスタート辺りが多いです。終わるのが22時位ですかね。でそれから練習したり食事にいったりおしゃべりをしたりすると帰宅が深夜になるわけです。それが週末になると金曜日の夜から日曜日の夜まで自宅に戻らないなんて事もあるのです。一人暮らしをしていた時代はそれでも良かったんですけどね。(本当にそれでいいのかな・・・・)怒るのはご飯をまたされている飼い猫位なもんです。まあ若かったしとにかく楽しい思い出ばかりです。

 でも、この時期になると思いだす出来事があるのです。そう「怪談話」です。

 当時通っていたボウリング場は沢山あるのですが、その中でもロッカーを借りているA店と、そこから車で10分程の距離にあるB店はよく利用していました。B店のほうが若干閉店時間が早いので終わってからA店にボールを置きに移動することはよくやっていました。B店の閉店時間は午前2時、A店は3時だったんです。それは「日常」でした。何回も何十回もそういう感じで両店を行き来していたんです。両店に移動する道は沢山ありますが中でも最短距離なのは山道(頂上は住宅街)です。ふもとにはファミレスがあってそこから左におれると山の中腹になり、右に折れるとA店へと続く道でそこはトンネルがあるのです。突き当りには大きな菩薩様が祀ってあります。そのトンネルでは事故が多く、毎年法要がおこなわれているし、テレビ局の心霊系の番組ではよく取材に訪れていました。デートスポットとしても有名で幽霊が現れる儀式なるものもあったのです。それはトンネルの真ん中に車を停めエンジンを切り三回クラクションを鳴らすと首なしのライダーが追い越していくという話です。その場所は古代の首切り処刑場の跡地で、近くの地名には首塚なるものもあります。でも地元民は慣れっこになっていて、そんな幽霊話には飽きていました。本当に見たという人も何人かは居たのですがそれも「ああまたか」位のものでした。

 でも…・その日は自分がそれに遭遇してしまったのです。深夜二時閉店とともに出発しA店へと向かいました。いつもの行動です。トンネルはオレンジ色の照明で明るく照らされています。トンネルは上り坂になっていて途中で左にゆるくカーブをし次第に下り坂へとなっていきます。スピードの出しかげんによっては危険だなと思うこともありやっぱり事故死につながるような車の衝突を見たこともあります。しかし慎重に普通に運転していればなんでもないトンネルです。しかしその日は違っていました。アクセルを踏めども車が進まないのです。上り坂ですしボールも積んでいるのでもうちょっとスピードを出さないと・・・と思ったとたんいきなり耳元に「ドルン!」というエンジン音が響いたのです。オートバイのエンジンを吹かすあの音です。次に車の中を風が通って行きました。後方から自分と車を突き抜けて突風といっても良いくらいの風が吹いて行ったのです。かなり驚いてしまい、そのままふらふらと車を走らせトンネルを出たところにある待避所に車を止めました。そこに白いスカイラインが後続車としてやってきたのがルームミラーに映りこみました。「なんだエンジン音はこの車のものだったのか」とちょっと安心していたところ、後続車が激しくパッシングとクラクションを鳴らし横に止めたのです。さっきふらふらしていたので怒られるのかなと思い、促されるように窓を開けると。

「さっきお宅の車を首なしライダーの乗ったオートバイが突き抜けていったのを見たんだ・・・・」と真っ青な顔で言うのです。からかっている様子はありません。同乗している仲間たちも口々に「本当に見た」というのです。

 さあその日からトンネルを独りで通ることが出来なくなりました。遠回りをして行くルートを使うしかなくなりました。

 その話をすると仲間内でも数人が体験しているとの事です。これを打っている今現在頭痛がしてきました。からかうような話はやめろって事ですね。

 ボウリングは好きだけどこういう体験はいやだなあと思います。今でも深夜の移動は一人じゃ出来ません。二人で行動しても体験できるほど霊感があるようなので・・・・・。

 今回はここまでです。次回のお話を書けるまでちょっとPCを落とします。