夏の強烈な日差しがジリジリと焼けつく昼下がり・・・・・
思わず、かつて映画「時代屋の女房」村松友視作に主演した故夏目雅子さんが爽やかにレースの日傘をさし陸橋の上を歩くシーンが目に焼き付いて暫く離れなかった。近くでロケをしていたのだ。
丁度そんな日、数十メートル先から、ベビーバギーを押し幼い子を歩かせてやってきた女性が居た。ふと見ると、ベビーカーに色の白い目をくりくりして私を見つめる一歳にも満たない坊やが乗っていた。
ベビーカーにつかまって歩いている女の子も軟らかい笑顔だった。
思わず目を合わせて私も手を振ると更に口を開けてニコニコした。なんて嬉しい日かしら?などと思っているとベビーカーを押しているママが日除けの帽子をとり「こんにちは~!」爽やかなご挨拶。私はたじろいでしまって「赤ちゃんがとっても可愛い笑顔だったもので」と言いわけに急いだ。
「みっ君のお婆ちゃん、この子は今人見知りが酷くて、泣いてばかりいるのです。こんな事(笑顔)珍しくって」と嬉しそうに、にこやかに。
一緒に歩いているお譲ちゃんだって甘えたい盛りなのに大人しく笑顔だった。
ママがこの様に道路で知り合いと立ち話をするなんて見た事が無いようで、大きなおめ目を更に見開いて私を見ていたいた。
「エッ?失礼ですが私は貴方の事、存知ないのです」と言うと、私が常にみっ君の行事に参加していたので卒業式の時の事も覚えて下さっていたらしい。
私も娘さんのYちゃんの事は良く知っていたので「え~~Yちゃんのママでしたか、初めまして」と急いで取り繕った。
二人の子供さんは会話中ぐずる事もなく普通にしているのでなおも驚いた。Yちゃんの可愛い笑顔を思い出して、素敵なママのお譲さんらしいわ~と内心思った。みっ君が「Yちゃんが好き」って教えてくれた子のママだったのね。何だか親近感が湧いてしまった。
これから三番目の子供さんを幼稚園にお迎えに行くんですって。「エッ?子供さん四人もいらっしゃるの?こんな時代に偉いわね~大変でしょ?」と聞くと「いいえ、授かりものですから有難く育てています」って優等生の答え。今時のママこんな事言えないわよ。私はますます何と素敵な女性なんだろう。細い身体で逞しく四人の子供さんを育てて・・・・。
表彰状を上げたい位。
全く感心させられた。不思議な事に一週間後、同じ場所で同じ状態でばったり再開した。
彼女の方から「先日はお忙しいのに、長い時間立話しをしてしまい失礼致しました」と頭を下げる。「イヤ―私は毎日フリーですから・・・」と言い交わしたが、最近こんな女性にお会いした事が無い。感激するばかり。
きっとこれからは、夏目雅子さんではなく、美人さんのYちゃんのママの事を思い出す事だろう。
思わず、かつて映画「時代屋の女房」村松友視作に主演した故夏目雅子さんが爽やかにレースの日傘をさし陸橋の上を歩くシーンが目に焼き付いて暫く離れなかった。近くでロケをしていたのだ。
丁度そんな日、数十メートル先から、ベビーバギーを押し幼い子を歩かせてやってきた女性が居た。ふと見ると、ベビーカーに色の白い目をくりくりして私を見つめる一歳にも満たない坊やが乗っていた。

思わず目を合わせて私も手を振ると更に口を開けてニコニコした。なんて嬉しい日かしら?などと思っているとベビーカーを押しているママが日除けの帽子をとり「こんにちは~!」爽やかなご挨拶。私はたじろいでしまって「赤ちゃんがとっても可愛い笑顔だったもので」と言いわけに急いだ。
「みっ君のお婆ちゃん、この子は今人見知りが酷くて、泣いてばかりいるのです。こんな事(笑顔)珍しくって」と嬉しそうに、にこやかに。
一緒に歩いているお譲ちゃんだって甘えたい盛りなのに大人しく笑顔だった。
ママがこの様に道路で知り合いと立ち話をするなんて見た事が無いようで、大きなおめ目を更に見開いて私を見ていたいた。
「エッ?失礼ですが私は貴方の事、存知ないのです」と言うと、私が常にみっ君の行事に参加していたので卒業式の時の事も覚えて下さっていたらしい。
私も娘さんのYちゃんの事は良く知っていたので「え~~Yちゃんのママでしたか、初めまして」と急いで取り繕った。
二人の子供さんは会話中ぐずる事もなく普通にしているのでなおも驚いた。Yちゃんの可愛い笑顔を思い出して、素敵なママのお譲さんらしいわ~と内心思った。みっ君が「Yちゃんが好き」って教えてくれた子のママだったのね。何だか親近感が湧いてしまった。
これから三番目の子供さんを幼稚園にお迎えに行くんですって。「エッ?子供さん四人もいらっしゃるの?こんな時代に偉いわね~大変でしょ?」と聞くと「いいえ、授かりものですから有難く育てています」って優等生の答え。今時のママこんな事言えないわよ。私はますます何と素敵な女性なんだろう。細い身体で逞しく四人の子供さんを育てて・・・・。
表彰状を上げたい位。
全く感心させられた。不思議な事に一週間後、同じ場所で同じ状態でばったり再開した。
彼女の方から「先日はお忙しいのに、長い時間立話しをしてしまい失礼致しました」と頭を下げる。「イヤ―私は毎日フリーですから・・・」と言い交わしたが、最近こんな女性にお会いした事が無い。感激するばかり。
きっとこれからは、夏目雅子さんではなく、美人さんのYちゃんのママの事を思い出す事だろう。