本の値段について感じたことです・・・私は出版界のことは分かりませんし、どういう基準で値段が決まっていくのか分かりませんが、ともかく感じたことを書きますと。
まあ想像では
本も商品ですから、原価をペイして利益が上がらなくてはいけないわけで
当然時代の相場的な価格もあるだろう
有名な先生の名前で出されるものは、本当はゴーストライターが書いたものでもネームバリューが価格に反映されている可能性もあるでしょう。
それでも、その先生なりのエッセンスのような臭いがするならばそれでも良い
その臭いももしかしたらゴーストの方が作り上げたものも多分にあるかもしれないですけれど。
昔は○○先生の本は△△氏が書いているとか・・・公然の秘密?みたいなものがあったような気がするけれど、最近は所謂ゴーストライターの力が評価されたのか、「解説は○○九段・執筆・編集は△△」みたいにはっきりと標記されるようになりました。
印象としてはフェアな感じです。
全てがそうなのかは知りませんし、実際にプロの先生本人がが原稿を書いているものもあるでしょう・・・
それはともかく先日買った呉清源先生の「この手ご用心 目外し高目編」は約220ページ(秤売りではないからページ数も変ですが)で本体952円・つまり概ね税込み1000円です。
これはパートのアルバイトで1時間+アルファーくらい・・・相場かな
マアこういう比較が正当なものかどうか分からない、思い付きみたいなものですが
本当は誰が書いたとか、量が多いとかよりも自分が内容に満足できるかどうかが問題ですが、それでも商品として見た場合、それらのこと+物理的な原価もあるわけです。
それに、チョッと鞄に入れて持ち歩いたり、ベッドサイドに置いておいて手に取るものとしては、量も価格も適当な感じがします。
先ほどパートで1時間+といいましたが手元に古い碁の本があったので比べて見ました
それは昭和30,31年に発行されたものです
「死活に関する10章」 高川 格 昭和30年2月 202p 180円
「新選中盤の定石」 高川 格 昭和31年5月 179p 160円「打ち込み48手」 高川 格 昭和31年7月 207p 170円「布石の要領」 高川 格 昭和31年11月 199p 170円
それはもう古本特有の臭いがして、茶色というより古本色に日焼けしている
値段の話ですが・・・当時私は小学生で一月の小遣いが300円程度
当時11才上の兄が就職して、確か初任給が8000円くらいの時代ですから
日当300円から350円くらいとして、1時間当たりの比較では本は高かったのでしょうね。
(それとも高川先生の本は当時人気で多少高めに設定していたか?・・・)
私の学生時代にアルバイトで山小屋暮らしをして日当1500円という、その頃の相場よりも安いアルバイトをやりましたが、相場的な時間給に換算したら200円から250円くらいになりそうです。
その頃の本とか月刊誌が380円とか480円ですからだいたい2時間の労働に当たるようです。
やはり今よりも少し価値?があったかな。
ところでこの4冊のうちの1冊の表紙の裏に1000という鉛筆の走り書きがある
1刷1000円はちと法外・・・多分4冊でセットの値段だったと思う
それならまあ理解できる値段です。
当時の本ですから紙の質が悪い
内容も高川格先生の前書きで、碁を始めた初級者用に書いたとある
中身については、初級者でなくても勉強になるのだから、わざわざ断ることも無いのですが、さすが当時のものらしく今風の至れり尽くせりは無いように思えます。
初級者だろうが「基本は基本」という感じが伝わってくる(それとも当時の初級者はレベルが高かったか、初めから一定レベルのものが要求されていたのか?)
さて、私はこれらの本を何かの必要(例えば自分の勉強用)のために買ったという記憶はありません。
さりとて、「古書」という骨董的な値打ちもありそうも無い本を買った。
強いて言えば古い本の色と臭いに引かれたのでしょう。
だから4冊で1000円には少し迷った憶えがある。
そこまで古くは無いけれどもう1冊古本屋で買った本があります。
それは「この手ご用心 小目編」 呉清源 昭和46年9月 222p
それで発行時の定価は表紙のカバーが失われて不明です。
この本は先日買った復刻版のシリーズの元の本
昭和31年のものと15年違うせいか日焼けや臭いが段違いに少ない
この本ははっきり「ハメ手」「奇襲攻撃」を意識して買ったものです
だからということも無いけれど、何度も読んでお世話になりました。
ところでこの本の最大の欠点は、(古本屋さんの評価としてですが)本に前の持ち主が大きな判を押してあること
今は無い近くの「碁会所」の印です・・・きっと碁会所に備えてあったものが、閉店とともに処分されたのでしょう。
そのおかげで?この本は50円でした。
売る方の立場としては傷物ですからそうなるのでしょう、しかし落丁などは無い
まさに中身のみが問題ですから、こんなに役に立って50円!
こういう”傷物”なら大歓迎です
さてトリビアにもならない揚げ足取り的発見
さっきの高川先生の「死活に関する10章」ですが、印刷が昭和30年3月21日で、発行が昭和30年2月26日となっている。
印刷より前に発行ってあるだろうか?
まあ想像では
本も商品ですから、原価をペイして利益が上がらなくてはいけないわけで
当然時代の相場的な価格もあるだろう
有名な先生の名前で出されるものは、本当はゴーストライターが書いたものでもネームバリューが価格に反映されている可能性もあるでしょう。
それでも、その先生なりのエッセンスのような臭いがするならばそれでも良い
その臭いももしかしたらゴーストの方が作り上げたものも多分にあるかもしれないですけれど。
昔は○○先生の本は△△氏が書いているとか・・・公然の秘密?みたいなものがあったような気がするけれど、最近は所謂ゴーストライターの力が評価されたのか、「解説は○○九段・執筆・編集は△△」みたいにはっきりと標記されるようになりました。
印象としてはフェアな感じです。
全てがそうなのかは知りませんし、実際にプロの先生本人がが原稿を書いているものもあるでしょう・・・
それはともかく先日買った呉清源先生の「この手ご用心 目外し高目編」は約220ページ(秤売りではないからページ数も変ですが)で本体952円・つまり概ね税込み1000円です。
これはパートのアルバイトで1時間+アルファーくらい・・・相場かな
マアこういう比較が正当なものかどうか分からない、思い付きみたいなものですが
本当は誰が書いたとか、量が多いとかよりも自分が内容に満足できるかどうかが問題ですが、それでも商品として見た場合、それらのこと+物理的な原価もあるわけです。
それに、チョッと鞄に入れて持ち歩いたり、ベッドサイドに置いておいて手に取るものとしては、量も価格も適当な感じがします。
先ほどパートで1時間+といいましたが手元に古い碁の本があったので比べて見ました
それは昭和30,31年に発行されたものです
「死活に関する10章」 高川 格 昭和30年2月 202p 180円
「新選中盤の定石」 高川 格 昭和31年5月 179p 160円「打ち込み48手」 高川 格 昭和31年7月 207p 170円「布石の要領」 高川 格 昭和31年11月 199p 170円
それはもう古本特有の臭いがして、茶色というより古本色に日焼けしている
値段の話ですが・・・当時私は小学生で一月の小遣いが300円程度
当時11才上の兄が就職して、確か初任給が8000円くらいの時代ですから
日当300円から350円くらいとして、1時間当たりの比較では本は高かったのでしょうね。
(それとも高川先生の本は当時人気で多少高めに設定していたか?・・・)
私の学生時代にアルバイトで山小屋暮らしをして日当1500円という、その頃の相場よりも安いアルバイトをやりましたが、相場的な時間給に換算したら200円から250円くらいになりそうです。
その頃の本とか月刊誌が380円とか480円ですからだいたい2時間の労働に当たるようです。
やはり今よりも少し価値?があったかな。
ところでこの4冊のうちの1冊の表紙の裏に1000という鉛筆の走り書きがある
1刷1000円はちと法外・・・多分4冊でセットの値段だったと思う
それならまあ理解できる値段です。
当時の本ですから紙の質が悪い
内容も高川格先生の前書きで、碁を始めた初級者用に書いたとある
中身については、初級者でなくても勉強になるのだから、わざわざ断ることも無いのですが、さすが当時のものらしく今風の至れり尽くせりは無いように思えます。
初級者だろうが「基本は基本」という感じが伝わってくる(それとも当時の初級者はレベルが高かったか、初めから一定レベルのものが要求されていたのか?)
さて、私はこれらの本を何かの必要(例えば自分の勉強用)のために買ったという記憶はありません。
さりとて、「古書」という骨董的な値打ちもありそうも無い本を買った。
強いて言えば古い本の色と臭いに引かれたのでしょう。
だから4冊で1000円には少し迷った憶えがある。
そこまで古くは無いけれどもう1冊古本屋で買った本があります。
それは「この手ご用心 小目編」 呉清源 昭和46年9月 222p
それで発行時の定価は表紙のカバーが失われて不明です。
この本は先日買った復刻版のシリーズの元の本
昭和31年のものと15年違うせいか日焼けや臭いが段違いに少ない
この本ははっきり「ハメ手」「奇襲攻撃」を意識して買ったものです
だからということも無いけれど、何度も読んでお世話になりました。
ところでこの本の最大の欠点は、(古本屋さんの評価としてですが)本に前の持ち主が大きな判を押してあること
今は無い近くの「碁会所」の印です・・・きっと碁会所に備えてあったものが、閉店とともに処分されたのでしょう。
そのおかげで?この本は50円でした。
売る方の立場としては傷物ですからそうなるのでしょう、しかし落丁などは無い
まさに中身のみが問題ですから、こんなに役に立って50円!
こういう”傷物”なら大歓迎です
さてトリビアにもならない揚げ足取り的発見
さっきの高川先生の「死活に関する10章」ですが、印刷が昭和30年3月21日で、発行が昭和30年2月26日となっている。
印刷より前に発行ってあるだろうか?