なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

対局相手

2007-02-25 01:04:03 | Weblog
 昨日は「両極端」の対局相手についてお話しました。
 同じ碁会所に通う囲碁仲間とは思っていないのでしょうね、ザルなど全く見向きもしないでプロの指導碁しか受けない人・・・逆にプロの指導碁は決して受けない人・横の方で指導碁があっても見向きもしません。
  そういう極端な人も実際居るのです。
 それ以外にも典型的なパターンで、見たり聞いたりした方々のお話です

碁会所でもコミュニティでもいるのですが・リアルでは時々見かけるタイプ
 先ほど話した「プロとしか打たない人」とチョッと似ています。
  アレの「対アマチュア版」とでも言いましょうか
 どういうことかというと、自分より上手と打つことを好む人・場合によっては上手としか打たない人がいます。
 (嫌味な表現もしますが、マア悪口を言うつもりではありません。感じたままを言うと)
 私の経験では初段か2段くらいの人に多いかな?・・・別に統計を取ったわけではありませんが。
  たいていこういうタイプの人は自分と同じ棋力の人を見下している傾向があるようです。
 「馬鹿にしている」ということではありませんが、きっと自身の棋力を過小評価しているのかも知れません・・・だから同じレベルの人と打つ気がしないのかも。
 こういう人は自分より3子程度上手の人が手空きだと「1局お願いします」となるのです。
  勿論それは好い、上手に教わるのは好いことです。
 しかし、上手が空いていない時に誰と打つかというと、実は打たないで、なんとなく時間を潰して何人かの上手の手が空くのを待っているのです。
  つまり、同じ棋力・下手とは打たないのです。
 「自分より上手に挑戦すること」が楽しみなんですね。
それも楽しみ方の一種ですか? たまにこういう人は居るのです。

その逆も勿論ある。
 絶対ではないけれど、自分と同じくらいの相手とは打たない人も居ます。
  そういう傾向と言うことです。
 「同じ力の人とギリギリの碁を打つのはしんどい」のかも知れません。
   事実そういう話を本人から聞いたこともある
 先ほどの人の裏返しで3子とか5子置かせて、軽口を叩きながら楽しむのが好きらしい。
 高段同士のピーンと張り詰めた感じは嫌だということなんでしょう。
  マアそれも楽しみ方の1つの形かもしれませんが。

こういう両者が噛み合うと、棋力の差がある二人が好いコンビとなるから面白い
 誰とでも打つというのが必ずしも理想ということでもないのでしょうが
  碁会所では”誰とでも打つ”という形で活性化するために月例リーグなど工夫していますが、決まった二人が打ち続けてもルールもマナーも違反ではない。
 だからいつでも同じ相手が打っている・・・というコンビもある
  私の行くコミュニティでも少なくとも私が知っている限り過去3年間他の相手と打っているのを見たことが無いコンビが居ます。
 彼らのコンビの結束は凄いですよ
   ほぼ毎日同じ相手としか打たないのですから。
 一日5局としても週に5日として25局・・・月に100局・・・年に1200局それが3年間同じ相手なのです。
  例えば一局終わってのトイレ休憩・・・は無いのです。
   彼らは中座している間に碁盤を他の人に使われて、場所がなくなるのを恐れているようです。
 それではトイレはどうするのかというと
  対局開始してから10から20手打ったところで二人で席を立つのです。
 対局中の碁盤を置いていくのですから、余程の厚かましい人で無い限り手を出さないでしょうから、安心して用を足せるらしい。
 映画館などの席の確保に、一寸したものを置いて席を立つのに似ています・・・本人たちは何も言いませんが観察結果間違いないだろうな。

決まった相手というとネットで不思議な光景がある
 ある方=点数からして5段か6段の女性が対局待ちをしていて・・・それがいつも「対局指定」ですから、誰かとネット待ち合わせです。
 このこと自体は珍しくは無い。
  ただマア強い女性と打ってみたいという当方の願いはあるのですが実現しないのは残念です
 それはともかく、この方のお相手が決まっていて、点数から見ると4,5級くらいの女性です(名前から見て)。
 そしてなんとも不思議なのが点数が下の方が白です。
  いつもそうなっている
 不思議なんですが「相手指定」の対局ですからさすがに覗きに行くのは遠慮しているから内容は分からないのです。
 同じ「相手指定」でもリーグ戦とかプロの指導碁などでは遠慮なくお邪魔出来るのですが

 いくつかの例を話しましたが、そこまで極端ではなくても文字通り「誰とでも打つ」ということは無いのかも知れません。
 相手が偶々居ないとか偶然もありますが、どこか心の隅で相手を選んでいるかも知れません。
 やはり「友達は選んだ方が好い?」そういう格言は当てはまるかな