なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

海外で

2007-02-23 00:45:32 | Weblog
 碁を打つために(実は半分は別の目的もあったけれど)、飛行機に乗ってやってきていたIさんの話をしましたが、私にも飛行機に乗って行った先で碁を打った事があります。
 といっても碁を打つために飛行機で行ったのではないから大分違います。
たいした内容ではないのですが、話せば長い話・・・
 今から20年近く前のことです。
  前にも話したことがありますが、囲碁好きの社長の下で働いていた時のことです。
  この会社は地元の県をフランチャイズとして活動していましたが、全国の姉妹関係にある会社とキャンペーンを何年か置きに行いました。
  内容は応募の抽選で当たった人とお得意様「招待旅行」でした。
 行き先はカナダで駐日カナダ大使館も協力してくれていましたから、普段は日本人団体旅行お断りみたいなところでも宿泊できたりしました・・・余談ですが。
  その時の団長がその囲碁好きの社長が勤め、各社から自分のところのお客様世話係みたいに一人ずつ参加していました。
 当社は社長が団長役なので、別に世話係が行くことになり、「運善く?」私が行かせて戴いた・・・
  同僚から羨ましいと言われたのですが、ドッコイ単なる観光旅行ではなく、お世話する相手も自社のお得意様だけではなかったのです。
 旅行社の添乗員もいるのですが、何といってもお客様に快適な旅行をして頂くのが役目ですから、ホスト側の仕事といっても添乗員のアシスタントみたいなものです。
  更に、自分の会社の社長が団長ですから、社長の鞄持ちみたいな・・・
 お客様もよく分かっていて?いろんな苦情や希望を旅行社の添乗員ではなくて
招待側の団長の秘書的な私のところへ持ってくるのです。
  自社以外の招待客の苦情・要望も引き受けなくてはならないムード
 全く上手いところを突いてきます。
  更にそれだけではなかった。
 いろんな地域に経営者の親睦会みたいなものがありますが、社長も私的に地元のクラブに参加していて、今回はそのお仲間も自費参加していた。
 つまり社長仲間が自前で旅行費を払って旅行に相乗り参加していました。
 (招待された人も、別に家族などが参加したいときは自費です)
 ですから、この社長のお友達グループ+その家族の個人的秘書役も・・・
せっかく太平洋を渡っても猛烈な忙しさです。
  何といっても旅行3日目辺りで、「日本食が食べたい」と泣きが入る人も・・・本職の添乗員は楽をしていたに違いない!! 
 マア、この場合の旅行は仕事ですから仕方ないのだけれど、息は抜けない。
  しかしこの期に及んで?も囲碁の本と、携帯用の磁石盤を持って行ったのだから自分でも呆れてしまう。
 
よく囲碁の船の旅では、甲板に出ないで客室で囲碁を打ち続けるという話を聞きますが、さすがにこの旅行ではそういうことは無かった。
  それでも、太平洋の上を飛んでいる時とか、時差で寝付けない時に囲碁の本を読んだりもしましたから他の人から変な奴だと思われていたでしょう。
 「何もこんな時まで・・・」という感じでしょうが、私としてはこれが自然な生活スタイルではあったのです。
 その辺のところは所謂碁キチと碁を打たない人の差でしょうか?
  対局はロッキー山脈を越えたホテルの中で社長のお友達の一人と一局だけ打ちました。
 ホテルの中の社長の部屋に友達が集まって来ていて私もそこに呼ばれてお相手をしたのです。
 「飛行機の中で碁の本を読んだり、碁盤まで持ってきているなんて、さすがに熱心だね」などと褒められているのかからかわれているのか分かりませんでしたが。
 マアそれでも親子ほども年令の違う人たちに可愛がって戴いていたのでしょうね。
 10日近くの旅行の中で打ったのはこのとき1局だけですから、結果から見ると磁石の携帯碁盤をわざわざもって行ったのがよかったかどうか分かりませんが、ともかく全くの無駄にはならなかったという事でしょうね
 もっとも対局内容は全く覚えていません
  確か向う3子くらいだったような記憶はあるのですがはっきりしません。
本当に打ちたければ・・・
 バンクーバーなどは東洋系の住民が多いから、探せば現地の囲碁クラブなどはあったかも知れませんが、自由時間が無かったし言葉の問題もあり現地の事情に疎いのですから短期の旅行では無理だったでしょう。
  そういうことからすると携帯用碁盤は一応正解だったかも知れません。
 もし今ならノートパソコンを携行すれば行った先のホテルでネット碁なら打てるでしょうね・・・
  もしそれが出来たら
 外国のホテルで自室に閉じこもってネット碁を打つみたいなことになるかも知れませんね 
 ともかく私が海の向うで碁を打ったのはこのときが最初・・・そして最後かも知れない