なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

通学風景

2007-02-17 05:22:17 | Weblog
 私はおもな通勤手段は自転車です。
 それで、通勤の約6割の距離までに・ほぼ初めの20分くらいのところまでに中学校が3つあります。
 家を出てすぐのところにある中学の近くを通る時は時間も早いので、生徒たちも余裕があって、小さなグループで楽しそうにおしゃべりをしながら通学しています。
  そこから自転車で約10分くらい離れた中学のところでは、あまり生徒と出会わない。
  ここは通学時間が早いのか、もうこの時間には殆どの生徒が登校しているように思えます。
  その隣の中学・・・ここの通学風景が面白い
   いや、面白くもなんとも無いことを私が面白がっているだけです。
 私が面白がっている理由は昨年のことから話し始めなくてはいけません
去年私がここを通る時は、多分登校時間ギリギリだったようだ。
 というのは、学校の門のところに(多分)教頭先生らしい人が立っていて、私とは毎朝顔を合わせる顔見知りで、いつしか会釈を交わす程度の関係になっていた・・・話したことは無いのですが。
 この先生は、通学してくる生徒と朝の挨拶をする・・・そして時間が来て、全員登校が済んだと思われる時点で門を閉める。
  ところで、私はその先生が待っている門のところを通過するのだけれど、その50mか100m手前で追い抜く生徒がいた。
 毎日、同じ生徒です。
  かなりしっかりした子のような気がする(歩き方で?)。
   いつも後ろ姿だけで横顔も見たことは無いけれど、そういう印象です。
 追い抜く時に見ようと思えば横顔くらいは見えたはずだし、見ようと思えば追い抜いてから振り返ればいい・・・しかし相手は女子生徒ですから、おじさんとしてはそんな胡散臭いことは出来ません。
  さてその彼女いつも、決して慌てている風は無い
 片手に鞄を持って常にマイペースで歩いているのです。
  つまり、いつも最後の登校者であっても、遅刻はしない自信があるのでしょう
門で待っている先生も、「この生徒が来たら全員お終い」みたいで待っていたような気がします。
  それが、去年の4月・・・つまり今年度になってから状況が一変した。
 まず、彼女がいなくなりました・・・多分卒業したのでしょう。
それで、去年までは彼女が最後の登校者だったのが、今年はその日によって違ってきているようです。
 恐らく、その年の最高学年・・・3年生が登校時間ギリギリのようですが
  去年の彼女が走っているところは見たことが無い・・・ということはギリギリであっても歩いて通学して遅刻しないということでしょう。
 ところが今年の風景は、私がここを通りかかる時にたいていの生徒が走っている。
  大勢の生徒が走らなくてはいけない時間帯で通学しているらしい。
 今年はこの学校を通り過ぎたところで、いつも走ってくる女子生徒とすれ違う
こういうことが続くとまるで日課みたいです。
 毎朝走らなくてはいけないということは・・・
  
ところで、心の中で小言を言いたいような気分になって・・・
 私も高校の時などは同じようなものだったことを思い出した。
  夜中に起きていて、眠るのが早くて朝5時、起きるのが8時10分前
 それでも朝飯は食べる。
  身支度して8時10分には家を出ればセーフ
 高校まで歩いて7、8分・・・8時20分までに高校に着けば後は階段勝負
職員室が2Fにあり、教室は4Fなので、職員室を出た先生が教室に入る前に階段で追い抜けばまさに滑り込みセーフ
  こういう日常だったのだから、いくら年をとって・昔のことを誰も知らないとはいえ人のことは言えない
  しかし自分のことは棚に上げてもわが子にはお説教を垂れなければいけない時もある・・・そういう時が心の中ではつらいものです。

 通学風景でいつも昔の自分の姿を見ているのかも知れません。
そして囲碁でも似たようなことがあるのです。
 同じ趣味で碁の道で後輩に当たる人に、結構鋭い批評をしてしまい、言った後でしまったなどと思うのです。
 人の碁について言ったことは、結局自分に言っていることが多いのです。
例えば、自分の好きな定石、序盤の形などを打つ傾向がある・・・
 それが局面にマッチしていれば問題は無いのですが、「好き」が優先することがあるわけです。
 局後に「アレは損な手だよ」と批判を受けても、もともと善悪ではなくて「好き」で打っている手・・・繰り返し懲りずに。
 確信犯的アホです。
  そして、良い悪いを判断できずに、無自覚的に繰り返す・・・
   こういうのを「弱い」というんですよね。

毎朝わかっていてもギリギリの時間で走って登校している生徒を笑えません
 しかも私の場合は、三分の一は遅刻していたのだから・・・
  階段勝負で勝率6割6分という風には見てくれるはずが無いから、高校から父兄に呼び出しがあって母が謝りに行く役でした。
  囲碁に関して、こういうムードは変わっていない
   尤も、囲碁では結果は全て自分に返ってくる。