なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

夢の対局

2007-03-11 02:02:50 | Weblog
 以前、海外で碁を打った話をしました。
 実際には一局だけで、それも同行の人と宿泊先のホテルの部屋で・・・ベッドの上に磁石盤セットを置いて打ったのです。
 私はまだ若くて社長の鞄持ちで随行し、その人は社長仲間の半ゲストでした
  しかも、私が磁石盤を持ってきたことを知って、”ご苦労さん”ということで付き合ってくれたのです。
 マア、それでもカナダのバンフスプリングホテルで打ったという記念ではある。
  しかし、訪問先のクラブなどで、そこの国の人と打ったのではないから、外国で打ったことになるかどうか?
 いつかは外国でそういう機会があれば好いなとは思いますが、現実にはそういう機会は訪れそうも無い
 私がもう20才も若ければ可能性があるかも知れません
  ただし、日本人的観光旅行では現地でのそういう遊び方は考慮されないかもしれないから、外国に移住でもしない限り実現しないでしょう。
 移住の可能性は限りなく0に近いから、これは夢物語です

 夢の次元ですが、昼間は観光夜は囲碁を出来ればかなり充実した旅行になりそうです。
 現在でもネットで打つだけなら、パンダなどで可能ですが、じかに触れるとなるとネットでは無理
 碁は手談といいますが、これはリアルでないと成立しないでしょう。
  ネットでは相手の表情・呼吸・匂いなどが分からないのですから、対局交流はあってもリアルの交流とは比べられないでしょう

  そういう意味で
 パンダで打っていた時に「アメリカ人は短い勝負が好き」「ロシア人はチェスが強いせいか碁も強い人が多い」「韓国人は力が強い」「中国人は粘り強い」「ドイツ人はオーソドックス」などなど、ホンの一部を垣間見ただけで、全体の印象みたいに思っていたものが、もし実際にその国で打って既成顔念と現実の印象のギャップなどがあったら、それはそれで面白いのではないかと思うのだけれど・・・今となっては資金的・年齢的・体力・健康面で難しいようです。
 こういうことに気がつくのが遅かった。

 夢といえば、私の最も対局の多い時間帯は多分深夜1時ごろでしょう。
  その時間が夢を見る時間というのではありません。
   その時間で打つのなら、ある条件で打ちたいという夢があるのです。
 時間が時間ですから、相手は目の前にいなくても仕方が有りません
  ネットで打つとして打つ場所が・・・夢なのです。
 第一候補は、伊豆天城山辺りの高いところで富士山が見えるところ
 第二候補は、出身地に近い静岡方面でこれも富士山が見えるところ
  要するに富士山が見える場所に自宅でも山荘でも好いが、滞在あるいは居住できること。
 そしてインターネットの設備があることは当然です。
  知り合いが遊びに来てくれるのなら申し分ない
 「深夜の対局」で「富士山が見える」という2つの条件は一見矛盾しているみたいですが、ここが”夢”のミソなのです。
 実は厳冬期は違うのです
  条件は有ります、満月に近い明るい夜・雲が少なくて晴れていなくてはいけません
 そして真冬の富士山ですから、上のほうは雪が被っている
  こういう条件が重なると、深夜でも富士山は見えるのです。
 寧ろ厳かというか、何にやら神秘的に空に浮かんでいるようにさえ見えるのです
高校の時に何気なく2階の踊り場の窓を開けて、この姿を見てしまったのです
 以来私一人の秘密で家族にも話したことは有りません
  もっとも「だからどうなんだ!」と言われると応え様が有りませんが、こういう環境で打ってみたいと思うのです。
 対局のあい間に窓を開けて見るでも好いし、窓の外のその風景を見ながら打つでも好い。
 盤上に現れるのは相変わらずのザル碁でしょうが、そういう環境で打てれば何かしら充実感があるのではないかと想像するのです。
 実現させるには、しかるべきところにしかるべき建物を手に入れて、そこで暮らす条件を整えることですから、相当ハードルが高い・・・
 やはり夢は夢なんでしょう