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なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

ガセネタの話

2007-03-24 03:56:02 | Weblog
 アイススケートのフィギア世界選手権のTV中継(録画編集)をみました。
 金曜日の夜は「チャングムにアイススケート」と張り切って?TVの前に座ってた女房殿に付き合わされる形で見てしまった!
 その女房殿の同僚がアイススケートおたくなんだそうで、国内大会・世界グランプリなどのチケットをゲットして殆どの大会を生で見るのだそうです。
 既婚者ですがお子さんには恵まれなかったそうで・・・成る程という気もしますが、その方が「○○チャンが・・・」と話しても、回りの人は何のことか分からないのですが、彼女にとっては皆「ジュニアの頃から見ている」のだそうだ。
 私たちは今大きな大会に出場しているホンの一握りの有名選手しか見ないのだけれど、ジュニアの大会もみるし、公開練習日もかようのだそうだから碁だけではなく”○○キチ”という人種はいるものです。
 ところで今回の大会で女子で、日本選手では真央(一寸失敗があって出遅れた)・美姫(st2位スタート)となるけれど、最大のライバル、キム・ヨナ(st1位)について
 「キム・ヨナは足を痛めて本調子ではないそうですね」と女房殿が訊いたそうで
 「ウソウソ、そんなことは無いはず」との返事
 「え!ガセネタですか?」
 「そうなのよ、ガセネタを流して安心させる作戦なのよ」ということでした。
  練習まで見に行くくらいの人が言うのだから、ほんとにそういうこともあるのかも知れないし、私の勝手な想像ではマスコミとか番組制作者が勝手に話を作っているのかも知れない・・・要するに話題つくり?

 こういうことはサッカーとか野球のプロスポーツではありそうです
 本人とかその近辺が意識してそういう情報を流すのか、報道が過剰に反応して、針小棒大にネタが一人歩きした結果「ガセネタ」として横行しているとか・・・
 でもまさかそういうネタで一流選手が安心して気持ちが緩むなんて考えられませんけれど、それでも”秒”とか”ミリ”を争っている世界ですから、ホンの少しの気持ちの揺れが結果に出ないとも言い切れません。
 
 こういう”情報戦”は囲碁の世界ではあるのだろうか?
 昔タイトル戦の挑戦手合いの小林光一VS趙治勲で趙九段が交通事故だったかギプスの痛々しい姿で登場したことがありました。
 畳から椅子対局に変わったのが最大の配慮で、日程などは変更無しでした。
 健康な方はこういう相手とは反ってやりにくいかも知れない?
 お互いプロ棋士である以上「思いやり」「いたわり」と勝負は別物と割り切ってはいても、ハンデのある相手対する敵役みたいな役回りです。
 逆に”そういう”相手に負けたくないというプレッシャーもあったり。
  マア親しい間柄とか家族ぐるみのお付き合い合いがあったりすると、そういうことを考えたら打ちにくいでしょうね・・・勝つと負けるとでは収入がはっきり違うから、きちんとしたプロの割り切り方があるのでしょうね。

 これがザルレベルになると事情が変わってくるかも知れません。
 ここでは勝っても(当然ですが)収入とは関係ない
 せいぜい点数制度では点数が1点上がるだけで、長い目で見れば勝った分どこかで負けることになっている・・・
 でも「振り」とか「素振」はある!!
 本人は否定するにしても積極的・消極的、あるいは意識的・無意識的な「演技」はあるように見えます。
 具合が悪い・熱がある・元気が出ない・・・こういうことは口では言いません
 口で言ったら「悪意」とは言わなくても意識して情報を流していることになる
 本当に悪いところがあったら碁会所には来ないかも?
 但し「碁キチ度」によっては・・・普通なら家で寝ている場合でも、会社は休んでも碁会所には来ずにはいられない場合・人もいます。
 家族はともかく本人にしてみれば仕事をするほどには体調が良くは無いけれど、碁なら打てる>>>打てるのだから打ちたい!となる。

 こういうとき体調が悪いことを強調する人と、寧ろ「同情されたくない」と表に出さない人との2種類がありそうです。
 その相手にしても、同情する人もいるかもしれませんが、「チャンス」とばかり張り切る人もいるから面白い・・・いろんな組み合わせがある。
 口での勝負アリ、素振のパフォーマンスアリ・・・「名演技!」「役者やノウ」も素人碁の面白さではあります 
 プロではあり得ないことですが、碁会所とかネットでは楽しむ要素ではあるような気がします。
 ネット素人であっても起きないことではある。
  私はこんなことまで楽しんでいたつもりですが、それこそ針小棒大に自分勝手に「ガセ話」を作って楽しんでいるのかも知れません。