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なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

消化試合!?

2008-06-23 18:29:38 | Weblog
昔、ワールドカップアジア地区最終予選の最終戦、試合終了間際に相手の得点を許して、日本の初WC参加が4年遅れたことがありました。
 日曜日の夜の後半終了間際の得点でそんなことをチラッと思い出しました。
 と言っても状況は全然違います、あの時は最終予選で夕べは3次予選、しかも両チームとも次のステージへの切符を手にして、謂わば消化試合。
 ですから、「勝負事は負けるより勝った方が好い」と言う程度だと思う・・・
 後日抽選をやり直して組み合わせが決まり、同じ相手とまた当たる可能性があるから、「やりにくい相手」という印象を与える意味はあるとは思う 
 そういう意味では主力4人抜きの相手に終了間際の不思議な1点止まりというのは、「日本の最後まで手を抜かない執念の表れ」と評価できるか「本当は相手も相当強い」と評価すべきか・・・私は悲観主義ではないけれど、どうも後者のような気がしている。
 プロの評論家ではないから巧く説明できませんが、例えばこんなシーンを想像するのです。
 バーレーンチームは帰りの飛行機の中で(イヤ宿舎でも好いのですが)、監督が選手たちに話しかける・・・
 「終了間際にドサクサに1点取られたが、今日は主力が4人抜けているのに、もう少しで得点できる場面もあった。日本とはお互いにホームで買って1勝1敗だけれど、我々に充分チャンスがある」
 それで、怖いのは元々”クセ者”が多い中東勢のことですから、次の最終予選ではかなりの力を出して来そう。

 水を差すようだけれど、これはエキジビジョンマッチ
 一部新聞の派手な記事を読んで、白けてしまいます
  ホーム有利として、そこでこの程度の内容で本当に良いのか?
  勝てば官軍で、PKの失敗とか、精度の悪いCKとか消されてしまって・・・
 マア代表チームの監督以下、サポーター向けの顔と選手向けの顔が違っていて、中では相当厳しいでしょうが・・・そうでなければ話にならない。
 いずれにせよ、最終予選は皆仕切り直しでスタートのやり直し
  仕切り直しと言えば、昔パリーグが2シーズン制だった頃、野村監督率いるチームが前期リーグを優勝して、後期リーグは大不調?だったことがあります。
 ところが年度優勝決定戦では見事にシリーズを勝って優勝!
  この後期リーグの不調を「死んだふり」と言いました。
 サッカーに死んだふりがあるかどうかは知りませんが、ともかく消化試合でラッキーパンチが当たって勝ったくらいで、喜んでいるのが怖い。

 勿論別の見方だってあるでしょうが
  例えば、だいぶ前ですが将棋の先生の本に、「相手にとってどうでも良い様な対局でも、そこを勝つことで流れを掴むことが出来る・・・」たしかそんな話だったと思う。
 順位戦で、昇級も降級もない相手にとって消化試合でも、それを勝つことでこちらは波に乗れる可能性があるという意味だったと思う。
 相手が勝ちに執着しない試合でも、こちらはキチンと勝っておく。
  そういう意味では勝ってよかったとは思う。
 ただし、やはり日曜の試合は勝敗以上に、何かの課題を試す試合だったはず
 そこのところが少し曖昧な気がする。

 囲碁で例えれば、相手の思わぬ善戦に手こずったものの、最終局面で相手が寄せをミスしたために運良く1目半勝ちになった・・・その程度の勝利
 勝って良かったのだけれど、結果から物事を見るクセがついたら怖いですね。