なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

ヤマモモのはずなんだけれど

2008-06-28 17:29:59 | Weblog
 毎年この時期に近所の歩道に赤い実が散乱しています。
 中学校と高層マンションに挟まれた道路の歩道で、ここは秋の国際駅伝のコースにもなっています。
 そこにその木は街路樹として植えられている・・・2本近く。
 実の色は深紅と言うか暗紅なので、見てくれはやや毒々しい気もする。
 落ちている実を見ても、木も葉っぱもどう見てもヤマモモなんですが・・・ヤマモモなら、食べられると思うのだけれど、あるいはシロップとかリキュール漬けになるはずだと思うのだけれど、いまだトライしていないので美味しいのか不味いのか、はたまた食べられるものなのか分からないのです。
 この辺りに引っ越してきて20年以上経つのに、自分は勿論誰かが拾っているところさえ見たことが無い。
 少し離れたところにイチョウの並木があるのだけれど、そちらでは銀杏を拾っているいる人がいるはずです。
 例の独特の臭いのする実が、朝早くには綺麗に片付けられている。
  銀杏の場合、外の軟らかい部分は食べないので道に落ちているものでもOKなのだろう。
 それに引き替えヤマモモは、柔らかい実は落下すると潰れたり、潰れないまでも人が通るところに転がっているわけで、拾いにくい心理はあるでしょう。
 人間の心理はともかく、鳥にも相手にされていないように見えるのが問題?
いや、実の所は分からない・食べているところは見たことがないだけかもしれない。
 近くに大きな公園があるせいか、ここでも鳥の声はかなりしているのですが、これは木の葉の茂みの中で争って実を食べている声なのか、他の木なのかは分からないだけ。
 少なくとも人には相手にされていない木が20本近く街路樹として植えられているのは何故でしょうね。
 彩にはなるかもしれないけれど・・・ドングリの実がなる街路樹と似たような意味だろうか・・・ドングリは拾う人がいますが。
 もしかして、木下にブルーシートを敷いておいて、収穫するという手もあるのだろうが、小鳥も食べないものが食べられるのだろうか。
 ネットの図鑑とか樹木を検索すると、どう考えてもヤマモモだし、ヤマモモだと食べられる風に書いてある・・・
 何時だったか身内の祝い事のデザートにヤマモモの実が出たことがあります。
  生だったか、砂糖漬けだったか定かではないのですが、甘すっぱい味を憶えています。
 ただ、それは直径3cmはあったから、栽培品種と言うことか、こちらは野生種に近い?
 ともあれ、街路樹のヤマモモ、食べられるかどうか20年も迷っている
  人前で拾う勇気が無いのですから、夜中に人通りが無くなってから拾うか、枝先に付いている実を取れば懸案は解決できるのですが・・・実行力・決断力が不足しているようなので、この先も迷い続けるでしょうね。
 但し、仮に美味しいとか、何かの利用価値があると分かればそれはそれで問題が生じる恐れがあります・・・街路樹は公共財産なので、その実を勝手に取って良いのかどうか・・・。

 迷うといえば、勤務先の事務所の横にある大きなガレージの裏・・・そこは小さな水路に面しているのですが、水路とガレージの壁の僅かなスペースにいつの間にか1本だけ枇杷の木が生えていてたくさんの実をつけている。
 つい最近まで、水路の向こうには大きな建物があったので気がつかなかったのですが、建物が取り壊されると枇杷の木が突然出現した。
 さてさて、これはどう考えても我が敷地に生えている枇杷
 どういう経緯でここに根を下ろしたのかは定かではないけれど、他所の人が権利を主張するとは思えません。
 しかも枇杷は高級果実・・・9個で1万円もするギフト専門果実には及ばないでしょうが・・・それでも1個100円くらいの価値はあるかもなどといやしいことを考えてしまいます。。
 しかし、大きな問題があるのです、、、水路脇の狭いコンクリートの平均台みたいなところが10mはあるし、バランスを保ったまま枝の上の実を取るとなると、これはジイサマには困難な作業です。
 もし水路に落ちれば3m近い落差がありほぼ垂直なコンクリート壁があるからずぶ濡れで泥だらけは必至だし、加えて自力では上がれないに違いない。
 となると、若い人の出番だけれど、さて、やってくれる人はいるだろうか?
  それに苦労して収穫しても努力に見合わない味と言う可能性もあるし

 そういえば子供の頃に住んでいた所、、、川を挟んだ向こう側に石油精製会社の独身寮がありました。
 この庭に大きな枇杷の木がたくさん生えていて,初夏には卵形の黄金色の実がたくさんつくのですがこれは美味しかった。
 既製品のお菓子など少ない時代、私の枇杷の味の原点はこの枇杷の実の味です。
 おかげさまで、店頭に並ぶ枇杷に食指は大いに動くのですが、大枚をはたいて買うという”不条理”を克服出来ないので、未だに買って食べたことがありません。
  この時期は近所の悪ガキとオジサンとの知恵比べの時期でもある。
 その頃の記憶がいくらかでも頭に残りかすみたいにあるのだろうか、この年になっても実のなっている枇杷の木を見ると血が騒ぐのです。