なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

深夜の闇試合

2010-05-21 00:11:36 | Weblog
 深夜の対局ですから「闇試合」でも不思議ではないのですが、停電中と言うわけではないし、碁の内容が闇レベルと言うものですから相変わらず困ったものです。
 木曜日深夜・・・いや未明と言うべきかもしれないが、最近の表示方法では水曜日26時かもしれません。
 ともかく水曜日は休みで疲れていないのに、早い時間からぐっすり眠ったので丁度朝までの中休みタイムでこの辺りで目が覚めます。
 要するにジイサマは朝まで通して眠るだけの体力が無い・・・8時間以上連続で眠るのには相当体力が必要なんですよ(若い頃には気がつきませんが)、、、疲れていれば眠れると言うほど単純ではないのです。
 
 年寄りは目醒といわけで、(その年寄りに自分がなっていたのは、仕方が無いとは言え悔しいが)深夜に目が醒めれば、ネットでブログチェックと、ネット碁になります。
 昔でしたら、こんな半端な時間に目が覚めたら、家中が眠っているのですから本を読むくらいしか無かったのですが、最近はネットがあるので有りがたい。
 私みたいな年寄りにはTVとパソコンがお守りです。

 さてネットに入って見ると、流石にこの時間は打っている人は少ない。
 例えは悪いけれど最近の地方の商店街・シャッター街みたいに「対局終了」の張り紙が並んでいる・・・それでもこの貼り紙があると言う事は終了後に誰かが居残って検討をしている?・・・イヤ、私みたいな観戦者だけが居眠り状態で居残っているのかも知れません。
 ともあれ、実戦で進行中の対局は少ない。
  対局待機リストにMさんの名前がありました。
 Mさんとは入会以来の親しい(顔は知りませんが)お付き合い。
  ただし対局のペースは全く違って、彼はトータルで20000局近い対局が記録されている・・・私の方は1900局手前ですから約1割くらいでしか無い。
 彼はまさしく碁キチに違い無いが、私の場合は同じ碁キチでも圧倒的な対局数に押される。

 昨日書いたように私の場合もポイントが10ポイントぐらい上下はしますが、この動きは2カ月くらいの周期で動きます。
 ところが彼の場合はもっと大きな振幅を数日で記録するのですから、ダイナミックで、ある意味で脅威です。
  しかも最近は結構強くなってきているのかも知れない・・・。
 ザルの世界で強いとか弱いとかは変かもしれませんが、ともかく対局していて内容も結果も押され気味な感じです・・・マア、それでもこの深夜ここで彼に出会ってしまったのも運命(大げさですが)かもしれません。

 気分は互い先、昔は私の方が分が良かったように思うのですが、最近は彼の方がポイントで上位で、今回は私が戦でコミ2目半出し、持ち時間は1手30秒で合計10分の考慮時間付き。
 NHK杯に近い時間制度です。
 この碁は私が彼の攻めをいかに損をせずに交わすかがポイントだったようです。
  彼の破壊的な攻めと、私のセコク稼いで凌ぐと言ういつもの構図。
 白242手目で私の黒地に手をつけてきた・・・マア手が無くても白の損は無いけれど、手があれば黒の方は大いに困る。
 この時点で形勢は不明・・・図柄が大きすぎるのではっきりしない面があるし、早碁なので気持ちとしてもゆっくり考える事がしにくい。
 しかし、白の強硬手段に安易な対応は危険なわけで、ここで私は長考・・・早碁での長考ではあるけれど。
 最初の30秒が過ぎて、次いで考慮時間が減っていきます。
  要するにここまで考慮時間は使っていなかったので,丸々10分ありましたが・・・気がつくと残り数秒。
 結局255手目を打った時は残り2秒なっていました。
 まあ何とか白からの強硬手段は凌げる事が読み切れましたが、地合い計算までは手が回らず結局ここからは形勢不明のままの闇試合。

 細かそうな感じはしていましたが・・・終局してパソコンの計算で黒半目勝ち。
  もうこれは運が良かったとしか言えない結果ですが、それだけに嬉しい結果でした。