なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

4手寄せコウで来る?

2010-05-22 01:08:48 | Weblog
 先日は帰宅時間は風が強かった・・・しかもほぼ全線向かい風の中、6キロ余の道を自転車をこぎましたから、おかげさまで好い運動をさせて貰いました。
 通勤距離は自転車としても少し長いかなと思いますが、道の高低差は1メートルも無い(しかも1箇所水路のにかかった橋を越えるところだけ)ので、距離の割には楽な道です。
 しかもほぼ全線幅の広い歩道を走れるので、交差点以外は概ね安全なコースです。

 さて夕方家に帰ってネットで対局。
  いつもですと帰宅直後は”危ない”ので打たないのですが、今日は待機リストにKさんの名前があったので、つい対局を申し込みました。
 マア、いつもの帰宅直後は打たないという定石が正しい事を証明した格好。
  手合いは私の先で半目コミ貰い。
 序盤から、薄い手で気持ちだけ頑張ってしまい・・・こういう時は支離滅裂になりまして、早々に投了。
 5分後に再入場すると、Kさんの名前が出ているので、再挑戦。
 今度は同じ先でもコミ2目半貰い・・・アマには余り違いは無いかも知れませんが。
  同じ人に続けて負けるのは嫌だし、前局みたいに気持ちだけが先走った様な碁では再びやられるので、ここは慎重にた立ちあがる。
 慎重には打ちますがKさんも私もどちらかと言えば、ジックリ寄せ勝負の碁では無いので、必ず大立ち回りになります。
 要するに早い時期から戦うのか、比較的手数が進んでから戦ウのかの違い。
  ですから、そこまでに足場を整えて戦いに入るのが肝心と言うことです。
 
 先に負けたので、2局目は緩めてくれるようなお人好しはいません・・・表現は悪いが弱みを見せれば徹底的に叩かれます・・・その方が気持ちはいいけれど現実はそうなりたくない。
 さて、この局はだいぶ優勢に進みまして、白さんとしては無理でも勝負手を出さざるを得ない状況です。
 こういう時には、幾ら無理な手でも受けそこなう危険はあるし、かと言って及び腰では攻撃に耐えられない事もあるので、この辺の呼吸が難しい。
 しかし、私にとって運の良い事に、本当に白からは無理手しか無かった。
  黒が白石8個を一手寄せコウで取っているところ・・・これはコウ取り+打ち上げの2手で17目になるところで、ここを白が逆転しようとすると包囲している黒石13個で4手のハンデを越えなくてはいけない。
 普通3手寄せはコウに非ずと言いますが、ここは4手寄せコウ。
  白がこのハンデを乗り越えてコウに勝ったとすると、黒石13個+ダメなどで約30目になるので差し引きで47目の価値と言う計算にはなります。
  しかし、4手寄せコウの悲しさ、4手寄せから2手寄せコウになる間に白石17子が死にダメと併せて49目分の犠牲を払っている・・・と言う事は既に白はコウに勝っても2目は損をしていて、更に2手寄せです・・・。
 マア、白さんとしては投げ場作ったのでしょう。

 普通でもコウが好きなので、こういう有利なコウは盆と正月が一緒に来たような、花見に料理と団子がついて来るような(下戸なのでお酒は要りません)ものです。
 たまには好いかと言う事で
 でも、どんな勝ちでも(あるいは負けでも)1勝は1ポイントですから、好い気持ちで大盤振る舞いは要注意ですね。