なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

越すに越されぬ

2010-11-07 00:00:42 | Weblog
 「越すに越されぬ」って表現が古いですネ・・・これは西南戦争の激戦地の熊本から福岡に抜けて行く田原(タバル)坂。
 マア司馬遼太郎の小説からの知識ですが、実は子供時代に花柳界の方が歌った「雨は降る降る 人馬は濡れる 越すに越されぬ田原坂」で歌詞でおおよその情景は想像できた。
 そう言えば、これに講談とか浪曲とかから来る”知識”もあって、史実・俗説とり混ぜて知ってはいた・・・。
 司馬遼太郎の説では西郷軍が田原坂に拘らず、初めから船で大阪、東京方面に向かえば状況はどうなっていたか難しかったそうですが、マア東上するのにまず福岡に出なくてはいけないと言う方針に拘った辺りが西郷軍の限界だったのかも知れません。
 その辺りは歴史学者とか軍事専門家ではないので良く分かりません。
  但し自分のネット碁のポイントで例えるなら、自己MAXタイのポイントが「越すに越されぬ田原坂」になっていて、ここ数年ここで足踏みしている。
 この場合は西郷軍みたいに途中で船でショートカットして1間トビとか桂馬トビは無いので、愚直出会っても目の前の壁にぶつかって行くしかない。
 要するに運良く越えてしまうと言うラッキーな事が起こるか、余り期待できないけれど実力アップして壁を壊すしかない。
 不思議なことにこのMAXポイントが、誰にとっても意味のある数字だとは思えないのですが、私にとっては万里の長城で有り、嘗てのベルリンの壁であり、嘆きの壁でもある。
 いつの日希望の壁・喜びの壁になるのか・・・そういう日が来るのかどうかも不明。

 つまり、今日のチャレンジは失敗。
  向こう先で白からコミ出しの碁で、終盤で投了。
 この間まで『向こうの方が強い』と思っていた人に、この手合いですから、このハンデ変更を乗り越えなくては夢は実現しない。
  想像ですが夢実現には多分この道だろうと言う方向は感じている・・・感じてはいてもそれが難しい。
 「一生懸命」「頑張れば何とかなる」と言う事はあり得ない・・・世の中そんなに甘くない。
  だから何処をどうすれば良いのか?・・・そういうものがある筈。
 私が自分の碁で思うのは、地と勢力のバランスと言うか、序盤の構想の部分に難有りなんでしょう・・・きっと。
 勿論アマですから、いろんな欠点は、不十分な点はあるでしょうが、最も重要且つ緊急な点はそこだとは思う・・・ではそれをどのように改善するか?
 それが分かって実行できれば苦労は無いと開き直るしかないか。
  マア、当分は公園で鳥の写真を撮りながらノンビリやるしかない。