なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

半分押し返し・・・

2010-11-14 00:00:49 | Weblog
 4連敗と言うのは絶望的敗戦と言うところまではいかないにしても、相当なダメージな筈なんですが、生来のノーテンキと言うか、御気楽人生と言うか案外『マ、そんなものか』みたいな感じでした。
 今までですと、心のどこかで『これで、元の場所に戻れなくなる最初の連敗になるのでは?』的な悲壮感と言うか、悲観的な気分も多少混じって来るのですが、今回は意外と慌てませんでした。
 そういう効果と言う分けでも無いでしょうが、連勝出来たので一応マイナス2点となりました。
  いずれにしてもアマですから、どこまで強くならなくてはいけないとか、それで生活するとかの目的も目標も絶対的な物では無いので、いかに楽しむかが問題で、そういう意味では少々の連敗で慌てる事も無いのですネ。
 これは多少の思い上がりも含まれていたかも知れない。
  少しでも強くなりたいと言う基本姿勢は良いとしても、上手くいかない時に『こんな筈では無い』と言う気持ちの中に大分含まれていそうです。

 こういう出来事とある意味では似たような要素が含まれていそうな事がありました。

 いつもの池で鳥の写真を撮っていると・・・池の真ん中に岩がいくつかあってそこに亀が何匹かよじ登って甲羅干しをしている場面を想像して下さい。
 私はジーンズに紺のジャンパーに紺色の帽子と言う一応目立たない恰好で、日影で物陰に近いところで三脚を立てています。
 デジカメを構えていますから、その公園の住民とは間違われはしませんが、通りがかりのウォーキングの人の中には「何を撮っているのか?」疑問に感じる人もいる。
 ある時「亀の写真を撮っているのですか?」と訊かれまして、第一感『そんなわけ無いでしょ』。
 質問者が何故そんな事を訊いたのか即座には理解出来ませんでした。
  でも良く考えれば、カメラを向けている先に居るのは亀たち・・・『何の変哲も無さそうな亀をわざわざ三脚まで用意して写真を撮るからには、何か理由があるのかもしれない』と想像したに違いない。
 そうでなくては通りかかりで訊きはしないでしょうね
  素直に考えればそうなりそう。

 所で、実はデジカメを買ったばかりの頃はこの池の隣の大きな池の縁で、甲羅干しをしている亀の写真を撮った事がある。
 それに下手な5・7・5をつけたりしている。
 だから今回,訊かれて一瞬ムッとしたのは、完璧に私の思い上がりみたいなもの。
  これは反省・・・素直にならなくてはいけませんネ。

 尤も、だからと言って質問に正直に答えたりはしない。
  答えは「いろんな写真を撮っています」。
 答えになっていないのですが、正直に応えられない事情もあるのです。
  例えば「ウワー、そういう写真が撮れるのですか」などと反応があって、結果として仲間が増えるのは良いとして、増えすぎると目的とした鳥が来なくなる可能性もある。
 いやその危険性はかなり大きい。
  この辺りが矛盾ではある・・・池の傍で公然と写真を撮っていて、やっている事は出来るだけ仲間だけに留めようと・・・

 でも丁重に質問されると、嘘は言えない・・・この辺りが難しい。
  デジカメのモニターでその日の記録を見せたりしますが、最後に「余り噂になると人が増えて、その結果写真が撮れなくなると困るので、よろしく」と付け加えなくてはならない。
 「秘密だけど、あなたには教えます」みたいなものかもしれないナ。