朝から父は、自分の部屋で、年賀状の準備を始めたようだ。
先日、郵便局に出掛ける時、父に年賀状を50枚頼まれて、買って来ていた。
私が、年賀状を出すのが60枚。
92歳の父は「年々、年賀状を出す人が、少なくなっていく」と、嘆いているが、50枚はすごい!!と、感心したが、
それを、年賀状のプリンターを使って、毎年自分で作っているのには、感服する。
ガチャガチャやっているので、覗いて見ると、
インクの色がきれいに出ないと言う。
インクの残量を調べると、少なくなっていた。
新しいインクカートリッジに交換してみたが、きれいに色が出ない。
1年に1回しか使用しないので、インクのノズルが詰まっているのかも?
何度もクリーニングを繰り返し、テスト印刷をしたが、
一向に改善しない。
どうも黄色が出ていないようだ。
色は、赤、青、黄色の三色で、無限の色を作り出す。
まさに、色のマジック!!
黄色が無いと、緑もオレンジも、もちろん黒も作れない!
見ると、買い置きしていたインクカートリッジの、使用期限が過ぎている。
これが悪いのか??・・・と、しても、
新しい物を買い行く足が無い。
インクカートリッジを買いに行く電気店は、吉野川を渡った
隣の市にある。
タクシーで行けば、往復5,000円はかかるだろう。
とても、行けそうに無い。
父の気持ちを想うと、何とかしたいが・・・・・。
そうだ!?インターネットで買えるかも??
パソコンで調べると、同じインクカートリッジが有った。
すぐに注文をした。
三日後に配達される。
これで上手くいかなければ、プリンターは修理に出すしかない。
父に「裏面だけ、持って帰って私のパソコンで印刷して来ようか?」と、聞いたが、
「うん」と言う返事は無い。
やっぱり、自分で作りたいのか?
頑固なんだから!・・・・と、ちょとイラッとしたが、
重要な事に気づかされた。
92歳の父にすれば、
年賀状は、自分が元気でいる便りであり、証しなので有る。
自分で印刷して出してこそ、意義が有る。