あきまさブログ

日々平安なれ

五色唐辛子

2015-11-09 | 日記
今日は曇り。
雨がちらつくこともありましたが大した降りではありませんでした。

佐藤雅美「御奉行の頭の火照り 物書同心居眠り紋蔵」読了。
金貸しが旗本に金を貸した。
返済期限の一年になっても返済に来ないから取りに行くと返済を伸ばすよう頼まれた。
一年延ばして元の50両に1年の金利を乗せて待つことになる。
もう1年経ったら同じこと、もう1年待つよう頼まれる。
それで金利を少しもらって60両貸した証文に書き換えた。
その1年後にも返さないから、奉行所に訴え出て返済をさせようとした。
ところが、証文の文字が借りた旗本の字と違うとか、ハンコが違う落としたハンコだと逃げ口上を並べる。
奉行も、見た目はその旗本の言う通りだし、金貸しより旗本の言を信じるから金貸しを悪と断じた。

紋蔵は別件で金の貸し借りの件で個人的に相談を持ち込まれていた。
ちょっと御奉行の案件とは違うが、旗本の用人に頼まれてカネを貸した人がいた。
期日が来たとて返してもらいに行くと、その用人はやめたという。
しかし、旗本のハンコをついてあるから旗本に返すように言うがしらばっくれられる。
そりゃあそうだ用人が詐欺したんだから。

この二件が似ていることに気が付いた紋蔵が後の件の用人を追いかけるようにアドバイスして捕まえる。
すると、やはり友達同士が詐欺を働いたことが分かった。
とすると御奉行の断罪が間違いとなる。
御奉行は紋蔵が余計なことをしたからとして逆恨み。

この本は八話構成だが、この逆恨みを根っこにして話がつながれていく。
最後の最後にはこの件の結論が出るが、
奉行が納得するのか?
はたまた紋蔵が首になるのか?

相変わらずさらっと読ませるお上手なお話でした。

かにかにさんは幽玄の間で観戦しているそうです。
良いことです。
私も毎日観戦していますが、自分と同じか強い人のを見るようにしています。
参考になる手を見せてもらおうと思って。
それと、縁のあるような気がする人のを観戦します。
nar七段さんは、先輩の名前を思い出しますから。
この前は一時的に六段に落ちていましたが直ぐ復活していました。
yon六段は、先輩の姓名の名が一緒ですから。
この方は七段に上っている時が短い。
あっという間に六段に戻ります。
同じ人を追いかけていると、地の好きな人だとか、終盤に強い人だという特徴が分かります。
そして、どの手が面白くて、どの手が悪いか、分かるようになれば強くなれると思います。

今日の花は五色唐辛子。