カッキーYAMA   akihiko tange

手始めに、日常的なことを気の向いたときに載せていくつもり。

10月も後半 oct2018

2018-10-19 | エッセイ







左手、ピンクの人が主人公だと思った。やはり他とは少しだけ違って見えた。







7月のことだから、もうかれこれ3か月も前の話になる。南アルプスの山旅から帰って来て、若干の体の疲労を取るためと、
調整のために、散策を兼ねてウォーキングをしていた。日課のようなものだ。
都心から少し外れた郊外とはいえ、自宅近くの辺りは住宅が密集して立ち並んでいることが多い。
その中でここは、緑が多く残り、小さなせせらぎもあり、季節には蛍も見られる。
いわゆる里山ブームを具現化したような場所で、一般の多くの人々にも知られている。
この日、いつもと人の動きや雰囲気が少し違うので何かな?と思ったら、ドラマの撮影とのことだった。
詳しくは訊かなかったのだが、TBSの「中学聖日記」の撮影だということが分かった。
遠くから記念に写真などを撮った。
リハーサルなどしているようだった。
暑く、少し歩くと汗が流れるような気温だった。
リハーサルか本番かの撮影が終わり、一休みということになって田んぼの中にいた俳優たちが休憩場所へ戻って来た。
こちらに近づいて来るので顔がよく見えた。どうやらピンク色の服を着た人が主人公のようだった。
あまり目立たない普通の感じの女優だった。

後で、新聞、テレビなどを見ていて、それが女優の有村架純だということを知った。
それでもそれが名の知られた人だとは知らず、新しく抜擢された新人くらいに思っていた。見たことがなかったからだ。
撮影は思ったより短時間で終わった。専門家は手際良く撮るものなのかもしれない。

翌日もまた、ウォーク&ランに出た。田んぼの撮影に使った場所は少しだけ、稲が刈られていた。
けれどその他はまたいつもと変わらぬそこの風景が広がっていた。




 コーヒーを買って来た。近くの新百合ヶ丘という駅まで歩く。往復で1時間くらいで運動には丁度良い。疲れているときは電車か車で。
 コーヒーはいつもの店でいろいろな種類のものを必要な分だけ買うことにしている。主に南米系の酸味のあるものを買うことが多いのだが、タンザニアというのも何回か飲んでみて気に入っている。クラシカルな落ち着いた味がとてもいいと思っていたのだが、今日飲んでみてその感じがないことに気付いた。味が落ちている。少々ガッカリした。何度か飲み直したけれどやはりそのようだ。自然の産物なので、その年の豆の出来不出来もあるかもしれない。あるいは需要が意外と出て、豆の厳選の適用の範囲を少し広げたのかもしれない。昔は美味しい店だということで雑誌などで紹介されると途端に味が落ちたなどという話をよく耳にしたものだが、今の時代、そんなことを言ったらネットでそれこそほとんどの店が紹介されまくりで、いちいち気にしているわけにもいかない。でもとにかく以前の味は出ていないのだった。懲りずにまた別のものやら、別の店やらを探し歩いてみたいと思う。

 スミノフ・・・、ロシアのウォッカ。これのことを思い出した。ずっと昔、ウォッカを飲みたいと思って店でスミノフを見つけ買って来て飲んだことがある。この時は目を見開いた。原料のジャガイモが感じられたのだ。美味しいお酒なのだな、とその時、思った。ウォッカはそれまで何度も飲んだことはあった。ただ、そういう感じに遭遇したのは初めてだった。ジャガイモをサラダにする時、すり潰すことはよくあることだ。そのすり潰したジャガイモの細かな粒粒の感じが、その時、スミノフを口に含んだ舌の上で感じられて、旨いなと思ったのだ。ジャガイモのまろみのようなものが微かにあって、何か自分にとって新しいものを発見した気分だった。
 実は、これも最近スミノフを買って来て飲んだ時に感じられなくなった。何かきれいなすっきりし過ぎた感じなのだった。変だなと思った。気のせいかもしれないとも・・・。その微かなザラッとした舌の感じは微妙なものだし、舌も老化などで感覚が鈍るのかもしれない、と。不思議に思ってボトルに書いてある製造国を見たら、なんと韓国となっていた。ウォッカってロシアのものじゃなかったっけ、と思った。これも詳しいことは分からないが、少し調べてみると製造国が近年、韓国に移ったそうだ。もしかするとそういったことで、作り方が少し変わったのかもしれない。自分にとっては、あまり好ましくない方向に・・・。
 そうは言っても、酒は好きな方だから、そんなことに思いを馳せつつ、グラスを傾けたことを覚えている。スミノフは僕にとっては美味い酒という特別さは無くなってしまった。




コメント
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