あきらの稽古日誌~合唱、日本舞踊、ETC

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かみ合わない会話を演じる

2012-02-11 17:08:55 | 日記
昨日の稽古では、私の役、末摘花とその叔母が対座する場面がありました。
姫は、いつ訪れるとも知れない源氏の君をひたすら待つ、没落した宮家の夢見る令嬢。
姫の亡き母の妹である叔母は、身分の低い受領の妻。しかし、経済的には潤っています。
姫は、経済的には危機状態であるが、苦労知らずの高貴な育ちで、今に源氏の君が何とかしてくれるものと楽観的です。
叔母は、久しく姿を見せない源氏の君なんか、もう期待できないと思っています。
姫に何とか、今の経済状態の現実的な打開策を考えるように迫ります。
この二人は、お互いに考えている世界が異なり、叔母が口を酸っぱくして言い寄っても、姫はどこ吹く風と言った具合です。
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ディレクターは、この二人の、「会話が、かみ合わない」演技を求めます。
困ったこと(?)に、台本の台詞だけを読むと、まともな応答で、全くかみ合った内容の会話なのです。
つまり、かみ合った内容の台詞を言いながら、しかも、かみ合わない雰囲気を出す。
これが経験の少ない私には大変、難しく思えます。
単に演技がへたくそで、対話が「かみ合わない」のと、ディレクターが意図する「かみ合わない」対話を演じるのとは、まったく違いますよね。
そこまでは、分かるのですが・・・
はっきり言うと、今の私は、自分がヘタなせいではなく、演技として「会話が、かみ合っていない」のだと、はっきり観客にわかる演技がどのようにしたら出来るのか、そこです。
昨日、増えた悩みです。

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