こくご食堂

小学生向けこくご塾を創業しました。[こくご]の楽しさを、様々な切り口から発信していきたいと思っています。

【初参戦!!!】

2018-12-09 19:09:28 | ビブリオ
はじめまして。2018年5月。JR南武線武蔵中原徒歩15分新明神社で「こくご」を中心にした塾「こくごレストラン」を創業しました。塾では、思考・発表・文章にすることを軸とします。そして、ディベート・俳句・アクティブラーニング・ビブリオバトルなどを取り入れます。ブログは毎日発信しています。体験したこと、考えたことを文字で表現することは、「こくご」です。

12月無料体験
12月4日(火)
16:00~1年生、2年生残席6名
17:00~2年生、3年生残席5名
12月16日(火)
16:00~1年生、2年生残席6名
17:00~2年生、3年生残席6名
18:00~3年生以上残席6名
学年は設定してありますが、予約状況で対応できます。
ホームページからご連絡ください
こくごレストランホームページ
https://www.kokugoresutoran.com
申し込みはこちらからおねがいします。
紙芝居イベントでも申し込みできます。

こくご食堂、今日のお話は
【初参戦!!】

12月8日午後15時から、武蔵小杉中原図書館で「第8回ビブリオバトル」が開催されました。会場では、ジャパンブックウィークを主催しているスミさんと合流しました。スミさんは、ビブリオバトル初観戦です。

主催者の小松さんは、フェイスブックで友達にならせていただいとりました。若くてとても爽やかな青年です。小松さんは、中原区で絵本を保育園にとどける活動をされています。そして川崎が、絵本の街になる活動もしています。


▲開始前の会場
武蔵小杉
中原図書館


今回は、3名の方が絵本のビブリオバトルをされました。

ルールを知らない方に簡単に説明をします。
まず、4名ほどのグループにわかれます。そして一人5分でその本について発表をします。このとき原稿は一切もちません。終了後3分の質疑応答をします。それを4名で行い、全て終了したら、自分以外の人の本の投票をします。一番人気だった本が、チャンプ本になります。

今回3名の方が会場の皆さんの前で発表しましたが、チャンプ本になったのは、
★「竜のはなし」宮沢賢治著/戸田幸四郎絵・戸田デザイン研究室
でした。自宅の本棚になった唯一の絵本で、小さい頃にお母様に読んでもらっていました。

それから会場の観覧者で4人ないし、5人のグループになり、それぞれがもちよった本のビブリオバトルをしました。私は、小説を持っていくつもりでしたが、絵本しばりがあるとおもい参加しない予定でした。ですから、携帯電話の画面に紹介した小説をうつし、初参戦しました。

私のグループは、赤ちゃん連れのご夫婦、女性、男性、私です。そして、ジャンケンをするように指示があり、勝ってしまいました。
「勝った方が、一番でお願いします。」
小松さんの放送がはいりました。やるなら、一番のほうが緊張しないから、やってしまえ!


▲スクリーンショットで参戦

▲「BUTTER」柚木朝子著・新潮社
我が家にある本
今年の9月に読みました


もっと練習して挑みたかった。練習するつもりが、途中で見学にしようと逃げてしまったので、当日ぶっつけになりました。

「この小説は、今年初旬に観戦したビブリオバトル全国大会(高校生か大学生のどちらか)が紹介していた本です。その学生さんは、本の中で紹介されるバターご飯の美味しさを発表していました。しかし私は・・・・」

とこの本に対する愛情を切々と語りました。しかし、通常5分を3分にしてやっているのに1分あまってしまいました。さてどうしよう。ここで、
「時間があまったので、私の好きな絵本を紹介します。それは、【ねないこだれだ】です。うちの25歳と23歳の息子たちに毎晩読んでいました。私自身も読んでいた絵本です。」

そして質疑応答になりました。みなさん、この本の内容には興味を持っていただきました。そして、ある事件と表現していたのですが、どんな事件ですか?という質問です。
「それは、あまり美人ではない女性が保険金目的で次々に殺人を繰り返した事件です。今年の春、その犯人は死刑求刑されました。」
そういうと、女性の方は「あーあれか」とうなずいてくださりました。

他の方は、
★「もいもい」市原準・開一夫・ディスカバートゥエンティーワン
これは、あかちゃんの目がくぎづけになる本です。偶然書店でパパが見つけた本だそうです。この「もいもい」はフィンランド語で「もしもし」だそうです。あかちゃんに読み聞かせているそうです。色彩がとても綺麗でした。
★「たくさんのドア」アリスン・マギー著/ユ・テウン【イラスト】/主婦の友社
学校で図書の司書をされている方で、学校の授業で読み聞かせをしているそうです。高学年向けで、親目線からこれから大人になる子供達に言葉を残すタイプの内容だそうです。
★「オイスターボーイの憂鬱な死」 (翻訳)狩野綾子、 津田留美子, ティムバートン・アップリンク
これは、鬼才ティムバートンの本です。オムニバスで、ティムバートンの狂気が満載の短編です。いくつか紹介していただきましがとてもよんでみたくなるものでした。私が観戦したビブリオバトルで紹介された★「一行怪談」吉田 悠軌 (著)PHP研究所・の形態と似ていました。私達のグループは4名だったので、そのことをお話して、携帯電話で本の画像をみせると、
「そのプレゼンで読んでみたくなりました。」
とお二人の方から言っていただきました。とても嬉しかったです。この「一行怪談」、後からくる怖さです。


▲「一行怪談」吉田 悠軌 (著)PHP研究所


さてキング本は・・・
★「オイスターボーイの憂鬱な死」 (翻訳)狩野綾子、 津田留美子, ティムバートン・アップリンクでした。
私も読んでみたい。そして。このティムバートンの本を紹介した方は、私の「BUTTER」を推してくれました。嬉しいですね。

私の塾でも、ビブリオバトルをとりいれます。主催者の小松さんが言っていました。
「ビブリオバトルは、いいところがいっぱい。」
私もそう思います。本を選ぶ、それを発表する、質疑応答する(自分で質問を予想しておく)、発表の仕方を工夫する。これから社会に出て行く上で大切なことがいっぱいつまっています。

帰り際、中原図書館の方に聞いてみました。
「今回8回目で、3年ぶりですが、定期的にビブリオバトル開催しないのですか?」
「また企画があればやります。」
あまり歯切れのいい返答ではありませんでした。是非また開催していただきたい。そして、小学校・中学校でも取り入れていただきたいです。それを待っていられないので、私の塾では取り込みます。生徒と一緒にやるバトルが楽しみです。

小松さんの記事
本の写真とビブリオバトルの様子を見ることができます。
http://kawasaki-komatsu-yuya-bibliobattle.officialblog.jp/archives/13893058.html

二子新地
駄菓子木村屋さんイベント
★紙芝居(無料です!)
第二第四水曜日15時~18時30分くらいまで
★クリスマス会(紙芝居やります!)
12月21日(金)15時~17時
飲食は11時から販売予定

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インタビュー
AIとの共存
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【ブームから】

2018-10-26 19:51:09 | ビブリオ
はじめまして。2018年5月。JR南武線武蔵中原徒歩15分新明神社で「こくご」を中心にした塾「こくごレストラン」を創業しました。塾では、思考・発表・文章にすることを軸とします。そして、ディベート・俳句・アクティブラーニング・ビブリオバトルなどを取り入れます。ブログは毎日発信しています。体験したこと、考えたことを文字で表現することは、「こくご」です。

10月無料体験
10月23日(火)
16:00~1年生2年生残席6名
17:00~2年生3年生残席6名
こくごレストランホームページ
https://www.kokugoresutoran.com
申し込みはこちらからおねがいします。
紙芝居イベントでも申し込みできます。

こくご食堂、今日のお話は
【ブームから】

去年の暮から、今年の頭にかけて、私の中ではブームがありました。

それは、リブリオバトル。
リブリオバトルとは・・・
自分が面白いと思った本を5分でプレゼンテーションするものです。原稿はみません。そして発表のあと、質問を受け付けます。その受け答えも含めて、紹介したグループの中でどの本が一番読みたいか決めるものです。ざっくりですが。

このリブリオバトル、全国大会があるのです。
これに参加するのがマイブームでした。
今回は、高校生全国大会・大学生全国大会を観覧しました。

これには続きがあります。この全国大会会場では、紹介された本を販売しています。気になった本は全部購入しました。そして、その最後の本がこれでした。


▲「絶望ノ―ト」
歌野晶午著
幻冬舎


一言。面白かった。

久しぶりに、小説らしい小説でした。

抽象的な表現になってしまいます。当初、リブリオバトルでこの本の紹介を聴いたとき、「デスノート」みたいなものなのかな?と思っていました。殺したい相手の名前をノートに記すと、その相手が死亡するノートです。

しかし、まったく違いました。

テーマは「いじめ」。小説の半分までは、とてもせつなく苦しくなる場面が続きます。もういいでしょ。というくらいに。

しかし後半から一気にまくしたてるようにストーリーが流れて行きます。前半の伏線が、輪になっていく。そして結末も。

内容を言ってしまえないのが残念です。

そしてこの小説を読み終えて、
「自分のセンスでは絶対に選ばない小説だった。だから、余計に面白かった。」
という感想にいきあたりました。

以前に紹介した本「BUTTER」(柚木麻子著・新潮社)は、全体的に女性的な空気が流れる小説で、こちらを実写的としましょう。対して、この「絶望ノート」は、ドラマ的。[Butter]は、実際にありそうだと感じるところに面白みがあります。「絶望ノート」は、完全にドラマ。気持ちよく、きれいにパズルができあがる面白さなのです。

ビブリオバトルをみていると、斜めに物事をみてしまう私はある意図を感じるときがあります。本当に自分が好きな本ではなく、リブリオバトルむきの本を選んでいるな・・と思ってしまうことです。あまりにも上手くまとめすぎるプレゼンテーションは、嘘っぽくみえるのです。その時、
「この人は、この本が好きじゃないな。」
と伝わってしまいます。そうして選ばれた本は、ビブリオバトル決勝には残らないように感じます。

この「絶望ノート」。斜め目線からの感想があります。全体的には、前半の長い伏線から、最後にぴったり輪につながる面白さです。しかし、要所にでてくる、家族の在り方、友達との上下関係。理由のない嫌悪。絶妙にからみあってくるのですが、時々考えさせられるのです。不思議な小説でした。

主人公のお父さんはジョンレノンが好きです。そして人生がジョンレノンそのものになっていきます。私はビートルズ世代ではないので、そこにはあまり共感できない部分がありました。それより、作者はジョンレノンが好きなのかな?と思いました。小説を読んでいると、作者のことを考える瞬間があります。物語に入り込んでいるのに、どこか冷めている時です。ジョンレノン愛が満載で、苦しくなる時もありました。そこをみなさんならどう読むのか、聞いてみたいです。

久しぶりの本紹介でした。毎日、通勤電車の中、眠る前の15分が読書タイムです。特に夜寝る前の時間が大好きです。ベッドのライトの下で本を読み、コクリコクリして本をおとして、
「あ、いけない。もう寝よう。」
とても幸せです。もっと読みたいとおもいながら、すやすや眠る。

今日もこれから「おやすみ読書タイム」です。

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[あの感動を!]

2018-03-13 20:56:18 | ビブリオ
はじめまして。2018年春、川崎で小学生むけ[こくご]を中心とした塾を創業予定のamimです。思考・発表・文章にする・を柱に、ディベート・俳句アクティブラーニング・ビブリオ・ロールプレイングなどを取り込んだ授業をします。ブログは毎日更新しています。感じたこと、体験したことを文章にすることは「こくご」です。

「こくご食堂」本日調理する食材は[あの感動を!]

応募をしました。この葉書です。

観覧希望者は1人1枚葉書かきます。これは、「中学生ビブリオバトル全国大会」観覧希望の応募葉書です。


▲応募葉書をおくるところ

ビブリオバトルとは、5分間で自分の推薦する本のプレゼンテーションをするものです。原稿はみません。5分終了すると、決められて時間3分でその本や発表に関する質疑応答をする。最後にグループのどの本がよかったか投票するというものです。

私は、「全国大学生ビブリオバトル」「全国高校生ビブリオバトル」を観覧しました。どれも個性的な発表でとても楽しかったです。発表者が、どれだけこの本が好きなのかが伝わってきます。原稿をみないで5分間というのは、かなり難しいです。私はアナウンサー教室で1分や2分で状況を説明する練習をしています。短い時間では、必要ない言葉をどれだけそぎ落とすかが課題です。そでも伝えるために必要な言葉を、早口にならず伝えていきます。ビブリオバトルでは5分。この時間は、本の内容を伝えるには、短いような気もします。ビブリオバトルの大会では、大勢の観客がいる中で、原稿をたどろうとして、真っ白になった学生をおみかけしました。予選で彼女の発表を聞いていて、とてもよくできていました。決勝の舞台はホールになり、観客も3倍以上です。この状況では、アドリブで発言できる頭と心のやわらかさが必須です。原稿通りに話そうとすると、無言になってしまうのです。

1月28日に開催された「全国ビブリオバトル高校生大会」のようすが、2月27日火曜の読売新聞朝刊に掲載されました。遅いです。何故こんなに掲載が遅いのでしょうか。高校野球の結果を、1か月も後に聞くことはないですよね。読売新聞主催なので、記事になるのを心待ちにしていました。それが1か月も後。残念でした。もっと大きな大会になって、その日の夜のニュースや、次の日の朝刊で大きく扱われるようになる日を楽しみにしています。そして、書店で紹介された本の棚ができること。個人情報の問題がなければ、発表している様子を書店で流すこと。小学生大会、幼稚園大会、年齢別大会、テーマ別大会など、もっと普及されるとよいです。

書店では、ビブリオバトルを開催しているところがあります。年内最低一回、参加しようと思っています。そして、今週末のアナウンサー教室の課題では、ビブリオバトルに関する内容にしようと思っています。ビブリオバトルで取り扱うならこの本、と思っている本の紹介をします。今回は1分間。とても短いです。これから何度も録音して、練習します。日曜日の発表が終わったら、ご報告します。楽しみです。

[原稿をみないで]

2017-12-17 19:35:06 | ビブリオ
はじめまして。2018年、川崎で小学生むけ[こくご]を中心とした塾を創業予定のamimです。思考・発表・文章にする・を柱に、ディベート・俳句アクティブラーニング・ビブリオ・ロールプレイングなどを取り込んだ授業をします。ブログは毎日更新しています。思ったこと・体験したことなどを文章にすることは、すべて「こくご」です。

「こくご食堂」本日調理する食材は、[原稿を見ないで]です。

今日は待ちに待った日でした。以前に申し込んでいた「全国大学リブリオバトル2017首都圏決戦」当日です。


▲会場は大手町読売ホール
会場に向かう途中ドキドキします


▲観覧案内の葉書


リブリオとは、5人くらいで読んで面白いと思った本を5分間で紹介をします。原稿はみません。発表後に2分間発表にかんするディスカッションをする。全員の発表が終わったら、どの発表が一番よかったか投票するものです。

今回は全国から選抜された大学生が、それぞれの好きな本の発表をしました。午前中にアナウンサー教室があったため、少し遅刻しての参加でした。

先に予選があり、私の入った会場では、すでに3名の発表が終わっていました。個性的な大学生が多く、選ぶ本もさまざまです。全員の発表が終わると、自分の選んだ発表者の名前が呼ばれたらうちわを挙げます。


▲観客はうちわで投票


語りかるようにやさしく、締め切りに追われた著名人の言いわけ?を集めた本を紹介した方。『「〆切本」左右社編集部編・左右社』
本の内容をはなさず、本の帯に書かれたことと本文の謎めいた文章を紹介するだけで、聞いている人の心をつかんだ方。『「夜の国のクーパー」伊坂幸太郎・東京創元社』
が選出されました。間にトークショーをはさんでいよいよ決勝です。途中の休み時間に、この本を買いました。会場で紹介されていた本です。その本売り場にいた発表者の大学生は
「自分の紹介した本を買っていただくなんて、めっちゃ嬉しい。こんなに嬉しいかな」と感動していました。

▲私の買った本
現金決算だったので、他の本をかえませんでした
残念


決勝では違う会場から選出された4名を含め6人のバトル開始です。決勝で私がうちわをあげたのは、『「絶望ノート」歌野晶午著・幻冬舎』を紹介した方です。いじめにあっている青年が、神様にいじめた人をこらしめるように書くとその通りになるというお話。デスノートはと違った内容です。最後には希望をみいだせたそうで、読んでみたいです。


▲決勝は大きなホールで開催


この発表は、是非会場で聞いていただきたいです。方言を交えたり、演劇風に本を朗読していみたり、創意工夫が素晴らしいです。原稿をみないで、自分の言葉でしっかり話しをする若者を見ているととても元気がでます。観戦している人は、年配の方から小学生までいました。

優勝した方は、広島の大学生で方言を交えて、とてもユーモアのある方でした。受賞コメントでは「優勝となると、大きく報道されますよね。こんな本を紹介してお母さんにおこられてしまいます。」と会場をわかせていました。ちなみに彼の紹介した本は
『「18禁日記」二宮敦人著・TOブックス』
内容はお母様におこられるようなものではないのですが、タイトルが・・・でしょうか。

これは、来年創業する塾で是非取り入れたいものです。自分の生徒達が楽しくバトルする姿を想像してわくわくしました。そして、もっと大きく取りあげていただき、大勢の方に見て聴いていただきたい内容でした。

2018年1月28日12:00~早稲田大学井深大記念ホールで全国高等学校書評合戦ビブリオバトル決勝戦が開催されます。さっそく観覧を応募しました。興味のある方は、是非現場で体感していただきたいです。もっと「ビブリオ」がひろがり、楽しく読書をする方が増えるといいと思います。
全国高等学校書評合戦ビブリオバトル決勝戦