こくご食堂

小学生向けこくご塾を創業しました。[こくご]の楽しさを、様々な切り口から発信していきたいと思っています。

[私のホームステイ]

2017-11-09 20:53:05 | 学校の先生の思い出
はじめまして。2018年、川崎で小学生むけ[こくご]を中心とした塾を創業予定のamimです。よろしくお願いいたします。
「こくご食堂」本日調理する食材は、[私のホームステイ]です。

商人セミナーという起業セミナーで知り合いになったGさんの紹介で、多言語広場CELULASという活動の説明会にいってきました。受付時間ジャストにいったので、一番前の席でしたが、ふと振りむくと多くの聴講者がいました。どうも、小学校でチラシ配布があったようで小学生・中学生の保護者の方が多かったようです。いろんな国の言葉を、文法から学ぶのではなく、あかちゃんが言葉を習得する方法で学んでいくということでした。その中で、異文化交流があり、多言語でロールプレイの劇をする活動などをされているそうです。

理事長の鈴木隆志さんのお話はとても興味深かったです。鈴木さんは、ホームステイが趣味です。世界の国々でホームステイをすると、その国の文化に直接触れます。知らない国のホームステイでは、たった一言通じただけで、お互いに分かり会い喜びあったそうです。機械化が進む中で、自分で考えて行動する、機械にはできないコミュニケーションをするという方針が、私の来年創業する塾のコンセプトと似ています。まだ説明会だけなので、次回は実際にどんな活動をしているのか、体験してみようと思います。

鈴木さんのお話の中に、数ヶ国語を話すことのできる人が話題にでました。私の周りには御一人、いらっしゃいました。大学時代のイタリヤ語の先生です。この方にはとてもお世話になりました。友人と二人でイタリヤに行き、3日間ほど民泊をしました。イタリヤ語の先生の知り合いの家にとまったのです。その間、先生のホームパーティーに行き、ご年配の方々にとてもよくしていただきました。先生のご自宅はトリノにありましたが、ローマではイタリヤ語の先生の日本人の奥さまのお知り合いの方の家に泊まりました。その家には、日本人の奥様の知り合いの方と台湾人の女性がいて
「台湾は中国ではない。」と言っていたのが印象的でした。ヴェニスでは、イタリヤ語の先生の従兄の方に宿を予約していただきました。この老夫婦は言葉のわからない、日本人の女子大生2名をとても可愛がってくださいました。フィレンツエでは、宿の予約をしていなかったので、駅の宿案内で、イタリヤ語の先生の書いたメモを見せて宿をとりました。先生は、安すぎる宿は危ないと言って、そのことを紙に書いてくれたようです。結婚前の海外旅行はこの一度きりですが、ほぼ2週間、とても楽しい旅でした。忘れていましたが、20年以上も前にホームステイ体験していました。

当時、多くの言語を話し、文献を読んでおられた先生に、もっと質問をしておけばよかったです。先生の口癖は「悪くない」でした。日本人ではなかなか言わない表現です。もう先生はお亡くなりになりましたが、先生が私に残してくださった海外ホームステイ体験はまだ心に残っています。

多言語CELULASの活動は、来年からの授業に活かせることが沢山ありそうです。

[1は忍者、0は曲者(くせもの)要注意]

2017-09-30 09:44:48 | 学校の先生の思い出
はじめまして。2018年、川崎で小学生むけ[こくご]を中心とした塾を創業予定のamimです。思考を声に出す表現力、自分の言葉を文章する力をつける塾を目指しています。よろしくお願いいたします。
「こくご食堂」本日調理する食材は、[1は忍者、0は曲者(くせもの)要注意]です。

中学生になると、数学では理解しがたい学習から始まります。マイナスの計算です。例えば
(-4)+(-3)=(-7)
マイナス同士を足して、-7になるのはわかります。しかし
(-4)-(-3)=-4+3=-1
このあたりから新しい考え方をすることになります。それでもマイナスの加法(足し算)減法(引き算)では、なんとか理解できます。それから、文字式の計算になり、
Y×1=Y
文字に1をかけたとき、その文字の前の1は書きません。これを教えるために、中学の数学の先生Sは、「1は忍者」と教えてくださいました。1は書いてはいけないのです。そして
Y×0=0
数字でも文字でも、0を掛けると答えは0です。これも間違えやすいので、「0は曲者(くせもの)」この二つをあわせた「1は忍者、0は曲者要注意」を何度も授業で大きな声で言っていました。今でも忘れません。
約数と倍数でも、
「8は4のなんなのさ」と先生がといかけ
「倍数」と生徒が答えます。
これも授業をうけた人しかわからない迫力での問いかけ。どんなに大人しい子でも口が動く授業でした。

S先生はビジュアルも印象的。カラフルな花柄の洋服をよく着ていらして、小柄なのですが、身長は2メートルあるのではないと思われる存在感。小柄なのに大きく見える方、いらっしゃいますよね。それは、その人物にパワーがあるからだと思います。それもその方の財産です。私は中学生に数学を教える時、この呪文を使用させていただいています。大きな声を出すことは、授業に参加していることです。声を出すと元気がでて、授業にも集中できるようになります。声に出していると、記憶に残ります。私の授業でも、声を出すことを大切にしていきます。