こくご食堂

小学生向けこくご塾を創業しました。[こくご]の楽しさを、様々な切り口から発信していきたいと思っています。

[雨女と人柱]

2017-11-08 19:46:41 | 発信する
はじめまして。2018年、川崎で小学生むけ[こくご]を中心とした塾を創業予定のamimです。よろしくお願いいたします。
「こくご食堂」本日調理する食材は、[雨女と人柱]です。

「雨女」「雨男」とよく言います。先月のように、関東で全域が毎日のように雨になると、この地域の全ての人が「雨女」「雨男」ということになります。過去30年間の年間雨量の平均結果によると、年間約100日雨が降っています。すると、雨の日は一年間の三分の一。となると、「雨女」「雨男」になる確率は相当高くなります。それでも、「雨女」「雨男」と感じる人と、そうでない人がいます。

きっとポジティブな方々は、自分が「雨女」「雨男」などと感じないのです。少し物事は悲観的に考えてしまう方が、私のせいで雨が降ったと思うのでしょう。

「雨」と「女」といえば、私が小学校の知った、「人柱」の話があります。横浜の吉田新田という埋立地には、「おさん」という女性と関わりが深いです。
吉田勘兵衛という地主が、埋めて事業を進めるが水の問題でなかなか進まない。そこで、吉田家の下女の「おさん」が、お世話になった御礼に人柱になると言いだします。当初、吉田勘兵衛は断りますが、「おさん」が熱心なので受け入れます。それ以降、水の氾濫もなく、埋め立てがうまく行ったというお話です。この話は、芝居のネタにもなり何度も講演されたので、後から作られた話だともいわれているそうです。

詳しくはこちらから
http://www.minamiyoshida.jp/legend-osan/

いずれにしても、日照りが続くと若い女性を生贄にする話しは、世界各国にもあります。実は、「雨」と深い関わりのあるのは、「女」のほうなのかもしれません。しかし、生贄になるのが何故若い女性なのでしょうか。男性に権力があった時代でも、女性の存在は脅威だったのかもしれません。女性の底知れぬ力を恐れていた男性が、女性ならこの事態を納めてくれると思っていたのかもしれません。

今日も冷たい雨です。雨が降ると人柱になった「おさん」の話を初めて聞いた時を思いだします。とても残酷だなと思いました。

私は自分を「雨女」だと思ったことはありません。大切な行事が、雨で実行不可能になった経験がないからです。人は、三回不幸が続くと何かあるのではないかと考えるそうです。

「おさん」の功績で氾濫のなくなった大岡川は、この雨でどうなっているでしょうか。

▲吉田新田付近の大岡川


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