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名も無きねこに

今日のロシア語 2018/09/09 朗読の教材

2018-09-09 23:51:36 | 露検四級
『単語帳』の勉強は昨日の分の復習で終わってしまった。
残りあと30ページ、今週中に一周できるだろう。
過去問も間違ったところを中心に復習した。
第55回の問題がまだ手付かずで残っている。
これは来週あたりにでも解いてみる。

朗読は練習らしい練習をこれまでしていない。
そろそろ対策をしないと手遅れになる。
試しに今、過去問についてきたCDの模範朗読でシャドウィングをしてみた。
かなりゆっくり読み上げているのでついて行く事はできる。
問題は初見のテクストをちゃんと朗読できるかどうかだ。
『単語帳』の音声教材では、例文が速めに読み上げられる。
このレベルで練習するのは厳しい。
といっても他に適当な教材も無いので、これで練習する他無いか。
一日30分くらいを目安に練習しよう。
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『ルージン』 読了

2018-09-09 05:15:23 | わたし
金子幸彦訳で『ルージン』を読んだ。
ツルゲーネフは『父と子』しか読んだ事がなかったが、
この小説は面白くて二度も読んでしまった。

作中の中心人物であるルージンは、めっぽう弁が立ち人受けもいい。
彼が厄介になる家の令嬢ナターリアは、ルージンの語る理想と情熱に惚れ込み、
何もかも犠牲にしてルージンについていく決心で、早朝の荒れ果てた沼地にルージンを呼び出す。
二人の関係を母に知られてしまったことを告げ、ルージンにどうするのか決断を迫る。
ルージンはいろいろと言い繕おうとするが、結局出した結論は彼女の母に「服従するしかない」という。
彼のことばは、あくまでことばであり、行為が伴わないことを見抜いたナターリヤに袖にされ、
ラスンスキイ家から逃げ出すところで、主な物語は完結している。

一方、大学時代にルージンと同じサークルに所属していたレジネフは彼に批判的だ。
しかしルージンの遁走から二年が経ち、自分自身結婚し家庭を持ち安定した生活を得て、
初めて彼の本当の姿を理解する。
ピガーソフという何にでもけちをつける老人に対し、ルージンを擁護してみせる。
さらに数年後、偶然邂逅したルージンの、
自分の利益を省みず若き日の理想を追いつづける姿勢に対して発した「ことばも行為だ」というレジネフのことばに、
何一つ成し遂げられなかったルージンの救済がある。

己の寄って立つべき基盤を作れないところが彼の弱点だが、
失敗しては立ち上がり、新しい企てを試みてまた失敗する、
その姿勢がルージンをただの敗北者として終わらせていないところだろう。
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